「秀。お前と一緒にサッカーやるって約束、守れなくてごめん。俺には、犯人を見つけることしかできない。けど、俺なりの精一杯の気持ちだ。また絶対、サッカーしような。」目をつぶって、涙をこらえている奏真。「それと、悠希を俺に譲ってほしい。秀の代わりにはなれないけど、悠希を守りたい。一生大事にする。…いいか?」そのとき、急に太陽の日差しが強くなって、空が輝きだした。まるで、秀の笑顔のように。「…ありがとうっ。」奏真は一筋の涙を流した。