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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: ハロウィンの夜に ( No.18 )
- 日時: 2011/03/30 12:19
- 名前: 椎菜 ◆jERMdz7juo (ID: eHv1NYKC)
第4話
「ハロウィン」
どこだろここ・・・
そのときの私が、よっぽど変な顔をしていたのか、和馬は一人でに
しゃべりだした。
「ここは、ハロウィンの日だけいける世界。魔界みたいな感じかな?」
・・・・・・・・・。
「・・・はい??」
そりゃ、何か全体的に暗いし、かぼちゃのランタンみたいなものとか、
ハロウィンっぽいものはいっぱいあるけど・・・。
「ここが、『魔界』っていうのを信じろと?」
「うん」
和馬は今までに見た中で一番良い笑顔のまま、ニコニコしている。
「まぁ、まだ昼だからまた夜になったらね・・・。」
「はっ!!!」
気がつくと、和馬の家の前にいた。
「・・・あ、ありゃ?白昼夢?」
「・・・ん?沙理奈・・。どした?」
「和馬っ!!!あぁー良かった・・・。なんか、変な夢見ちゃってさぁ!」
「こんなとこで?」
夢?のなかではやたらしゃべったり、笑ったり、変だったけど和馬は至って普通だった。
所詮夢だなぁ〜・・・。 良かった!あんな和馬、気色悪いからな〜。
「バイバーイ!!!」
「・・・ん。」
そして夜・・・・
「トリックオアトリート!!!」
「楽しかったねぇ〜。」
児童公園には、ハロウィンのお祭りを終えた子供がたくさんいた。
結局和馬は来なかったみたいで、いなかった。
「結局あの夢なんだったんだんだろ〜?」
そのとき
「っ!!」
強いめまいがした。
「沙理奈・・・。」
「っあ・・。」
またあの世界だ。
「か・・ずま?」
和馬は、魔法使いみたいな格好をしている。
両目は前髪に隠れているから、和馬だという確信がもてない。
「うん・・・。」
「あの夢・・・、本当だったんだ・・・。」
〜続く〜
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