ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: ハロウィンの夜に ( No.31 )
日時: 2011/04/20 20:39
名前: 椎菜 ◆jERMdz7juo (ID: eHv1NYKC)

気を取り直して!

第6話!


気がつくとまたあの世界。
いくらなんでも倒れ過ぎじゃ?
頭痛いんですけど…。

「おーい。沙理菜?」

和馬。例の魔法使いのコスプレ?的な衣装。
「はい。お菓子。」
かぼちゃの大きい容器にたくさんお菓子が入っている。
かぼちゃの容器は本物のかぼちゃ…じゃないんかい!(プラスチック製)
良く見ると、お菓子も色々ある。
スーパーで売ってそうな小包チョコとかいっぱい。
なんか色々ハロウィンのイメージが壊れた。気がする。

「この中のお菓子は沙理菜の命と一緒だよ」
「命?じゃあこれがなくなったら?」

「この世界から出られない。一生ね。」
この後、色々説明があった。
ここはハロウィンの世界。お化けやらゾンビやらがいっぱいいるらしい
そんな世界から帰るには、このお菓子を一個でも持ち帰らなければいけない…らしい。

「じゃあ、幸運を祈るよ!」
いきなり和馬が箒に乗り宙に浮いた。

「っちょっ!!現実に戻してよ!これ、夢でしょ!?」
「…さぁ、どっちが夢かな?」
そのまま和馬は飛んでいってしまった。

良く聞こえなかったんだけど…?
まぁ、いっか。

「…って、どこいきゃいーんだよ!!!!」

とりあえず、まっすぐ歩いてみる。
真っ暗すぎて道見えないし…。

とゆーか、なんで私はここに連れてこられたの?
連れてくるだけだったらまだしも、置いてけぼりだし。
和馬、言うだけ言った!みたいな顔してどっか飛んでったし!

「・・・・・・・!!」
和馬と別れたとたんにむかむかしてきた。
正直、和馬がコスプレ趣味で、薄情者で、こんなに人でなしだとは思わなかった!幻滅!

・・・とかその他色々考えているうちに行き止まり。この先は崖。

「・・・。」
黙って引き返そうとした、そのとき!

ガラガラ・・・

いやな予感。次の瞬間、私の体は宙に浮いた。
「ひゃぁぁーーーーーー!!!!」
たくさんの瓦礫と共に崖下にまっさかさま。
私の意識は遠ざかっていった。

気、失うの何回目!!
次に起きたのは、崖の下。結構な高さから落ちたようだが、無傷。
奇跡だ!

崖下には、頭蓋骨とかいっぱいあった。気味が悪い。
「…あれ?」
一人の人が倒れている。落ちてきた瓦礫で頭を打ったようだ。
髪は短く、茶色がかかっていて、不思議な格好をしている。
右はノースリーブなのに、左は長袖。手袋をしているが、左右で長さが違っていて、右はオレンジ、左は緑。
ズボンはショートパンツ。靴下やブーツにも色々特徴がある。

「いててて…。…あれ?きみ、誰?」
その人が起き上がった。



              〜続く〜