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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 血の色赤ずきんちゃん ( No.8 )
- 日時: 2011/03/30 13:55
- 名前: 桜木 無羽 (ID: 3ZeOyjRh)
4話 命の恩人
「ゴホッ…ゴホ…」
イヴ……
私はやっぱり、一人では何もできないんだね。
『消えたらいいのに』なんて、私らしくなかった。
ごめんね、イヴ。守れなくて。
私の頬に一粒のしずくが落ちた。
涙??
いや
雨か
ザァァァァァァァァァァァァァァ…
雨はいつの間にか増して、いつも人が賑わう商店街には人がいなくなってしまった。
みんなは私を置いて、消えてしまった。
妹のイヴのように。
みんな消えた。
無くなった。
寒い…
もうこのまま死んでみようかな。
私が死んだら悲しんでくれる人はいる??
誰でもいい。悲しんでくれたら嬉しい———…
ぃ…ぉぃ…おいっどうした??生きてるか??
早くこの子を運べ!!
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