ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 悪魔との契約 ( No.7 )
日時: 2011/03/31 17:08
名前: アリス (ID: zA4wGfC2)

「みぃ〜つけたぁ〜★」

麻里華に見つかってしまった。

私は、屋上のフェンスに向かって走った。

——ここから飛び降りて、死んでやる・・!


ズシャーーー!


何も無いのに、転んだ。・・何かに足を引っ張られたみたいに・・。

麻里華は手ぶらで私に近づいてくる・・。

「・・手ぶらで私を殺せると思うの・・?」

「実際に殺すのは、私じゃないと思うわ。」

香織か有紀にやらせて、自分は見ているだけなのだろうか?

「最期に良い事教えてあげる。私達が6年生のとき、あなたの友達・・
神田 美月(かんだ みつき)が行方不明ななったわね。」

私の親友、美月が1年前に行方不明になった。

「あれ、私が殺したのよ。」

「・・・え・・?」

「あの子が私が遊びで奪ったものを無理やり取り返そうとしたから、つい・・。」

私は、今まで無かった強い感情が芽生えた。これは、きっと・・

————殺意————


「・・・さない・・」

「何?最期に言いたい事でも?」

「・・許さない・・コロシテヤル・・!!!」

私がそう口走った瞬間、麻里華の狂ったような笑い声が響いた。

「あははっ・・あーはははははは!!『ヤヨイ』!こいつの心に殺意が芽生えたわぁ!!」

・・・なにをいっているのだろうか・・・?

〔『悪魔との契約の器』が、こいつの魂に出来た!〕

さっきまでいなかった謎の少女がそういった。

「・・・だれ・・?」

私の質問に、麻里華が答えた。

「この子はヤヨイ。死神よ・・。」

!?

〔私達死神はね、『悪魔との契約の器』が宿った魂を好むの。だから、お前の魂を狩る。〕


ヤヨイは、どこから出したのか、大きな鎌を持って、私に襲い掛かってきた。

何とかして避けた私は、屋上の出口へ走った。

出口の前に、弥生とは違う謎の少女がいた。

黒髪の、美少女が・・

「私は、悪魔。・・名は、ルキア。『悪魔との契約の器』を宿すもの、私と契約しなさい。」


第1話  終わり。