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Re: 最強最弱 プロローグ ( No.1 )
日時: 2011/04/03 07:35
名前: 王水 ◆7dc6rjLZUg (ID: 8keOW9sU)
参照: 前作の俺達の夕焼けの方にもどうぞ((こねえよw



————————俺は弱者だ、この世界の奥底にいる最弱だ。
こんな俺は最強という二文字に憧れている、それも見ることしかできない夢だが。
俺は今まで落ちこぼれとして人生を過ごしていた。何もやらずただ時間は過ぎてゆく。
それまで、東京のチンピラ気取ってたけどあくまで雑魚だ。
何にもできない雑魚だ、俺の周りには怖い奴等しかいない。
俺は何処にいたって最弱には変わりなかった、イケメンていう訳でもないし、
だからってインテリでも体育会系でもない。


こんな最弱ステータスしか揃っていない俺にとっては世界が羨ましかった。
世界の誰でも凄いところが一つはある、それが羨ましかった。





そんな年頃な俺の前に現れたのは最強の二文字が相応しい奴だった。
現れたのは大体二日前ぐらいである。その日の午後、俺は東京の街を当ても無く歩いていた。
この日は春にも関わらず、冬みたいに空気が乾き冷えていてまるで時間が巻き戻ったようだった。
そんな気候の中、俺はTシャツとトレーナーの重ね着にだぼだぼの長ズボンという、
そこまで酷くはないがそれでも何処か物足りない服装で少し寒い。
目立つこともしていないのに、いきなり相手から俺の体にどついてきた。
俺も少し腹が立って、ぶつかった奴に向かって怒号をかます。


「おい、気をつけろよ!……って、あれ?」
「んだぁ?小僧、テメエさ。俺達を誰だと思っていやがる、漆黒の一員だぞぉ?」




俺にぶつかってきた人物、それは東京で今一番活気があるギャング、『漆黒』だった。
黒いスカーフを団員は必ず着けている。その姿を再確認するがやはり黒いスカーフを身につけている。
やばいと感じた俺は全力疾走で逃げようとしたが奥襟を強く掴まれてしまった。
俺は後ろにいる漆黒の奴が見えないため何をやろうとしてるかは断言できなかった。
しかし負け犬の勘だとこのまま後頭部を打たれて地獄行きの電車に乗せられてしまう。


そんな時に現れたのが最強の二文字に相応しいロングツインテールの少女だった。