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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 私と清田くんとあとひとつ【目次かいたよっ!よっ!】 ( No.43 )
- 日時: 2012/12/19 22:18
- 名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: w1J4g9Hd)
私と清田くんと決められた結末
主人公になった。この物語の主人公になったのだ。
私はそれを知った時、真っ先に伝えたい人が居た。
私の大切な人。私だけをいつも見てくれる人。
『自分はいつも物語の主人公なのだ』。
よく大人に言われたこと。
街で起きる連続殺人犯の被害者。それが今の主人公。
だから私は。
「ねぇ、きいてよ」
いつもの清田くん。もう清田くんは私のことを見てくれないんだな。
そう思うと寂しい。
涙をこらえて、わざと笑ってみせる。
私は知っているんだ。私の運命を。
「あのね、『主人公』になったんだー!」
ぽかんとする清田くん。
きっと悲しんでくれるだろう。
私が主人公になったことを彼は悲しんでくれるだろう。
とっても優しい。私の大好きな清田くん。
そんな清田くんに殺されるために、私は主人公になった。
そう言ったら彼は怒るだろうか。
〜end〜
一応、解説。
連続殺人犯は清田くんでした。
主人公が決まるこの町の決まりを崩そうとやけになっている感じです。
あれですね。
この解説がいらないような文を書けと。
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