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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 私は死神・・・ ( No.103 )
- 日時: 2011/07/22 09:31
- 名前: 優音 ◆XuYU1tsir. (ID: 4z3SNsbs)
第24話 かなえよう
「おい、そこのお前」
「はい!!?」
花月は濫を指差す
あまりにもぶっきらぼうな言い方に、濫は面食らっていた
「お前、奈那乃を連れて行け。そいつの願いをかなえてやれ」
「花月!!?何を考えている!!物事には順序というものが・・・」
「分かりました。花月様のご命令に従いましょう」
夜緒羅の話をさえぎって、奈那乃は言った
花月は満足そうに、微笑み、うなづいた
濫はその様子を見ていた
・・・本当にこのヒトがトップなのか!!?
「奈那乃!・・・まったく・・」
ため息をつき、勝手にしてくれと手を振る
奈那乃は花月にお辞儀をし、濫を見つめる
「では、行きましょうか、死神・濫」
「はい!」
返事をし、扉を開ける
濫の後ろに奈那乃はついていく
「まったく・・・お前は何を考えている?願いの内容か?」
夜緒羅の言葉に花月は、フッと笑った
「母に謝りたいという願い・・・。確かに早くせねばなるまいな」
「・・・?」
「後になればなるほど、願いは叶えにくくなるぞ」
「あぁ・・・。なるほどな」
--------------------------悲しみから立ち直る前に願いをかなえなければ、また悲しみを背負わすことになるからな---
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