ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 私は死神・・・ ( No.236 )
- 日時: 2011/10/12 19:08
- 名前: 優音 ◆XuYU1tsir. (ID: 4z3SNsbs)
第28話 奈那乃様お怒りで?
「濫--------------!!」
「!!莉那!!?何でここに・・・!?」
「こンの、ボケェェェェェェェェ!!」
「ぐふッ!!」
突然現れた莉那に蹴りを食らい、お腹をおさえる濫
「やぁ、濫♪遊びに来たよ☆彡」
ニコニコと笑いながらカンナは濫と莉那に近づく
「何のようですか、カンナさんに莉那」
まだ痛いのか、お腹を抑えながら、若干かすれ声で濫は二人に尋ねる
莉那があァ?と睨みつける
「(う〜ん、莉那も怖いなぁw)」
「魂探してるんでしょ?」
「うんまぁ・・・」
「魂持って還ったのは?」
「莉那」
「イコール?」
・
・
・
・
・
「あ、莉那が持ってんの?」
「当たり前じゃボケェェェェェェェェ!」
「何度も同じ手が食らうか!」
莉那からの蹴りをかわす濫
「まだまだァ!」
そのまま、もう片方の蹴りを繰り出す莉那
と、そのとき
「何してるんですか?死神№119・莉那 死神№54・カンナ行動司令官」
奈那乃が笑顔で現れた
「えっと・・・;;」
「濫に魂を届けに来た可愛い部下の護衛です♪」
カンナがにこりといった
奈那乃もニコリと笑う
「そうですか」
「はい♪」
「けれど・・・許可状がないあなた方は不法侵入として処罰されますよ?」
奈那乃が薄く笑った
その言葉に、カンナがうっ、と息を詰まらせた
「あぁ、そぅそぅ・・・死神№119・莉那・・・」
「は・・はい!!?」
「貴方は、『規定第三条・魂の送還』無視とで、二重の罪が掛かっていますので・・・」
ね?と奈那乃は優しく笑った
その笑みには、異様な圧力が掛かっている
「す・・スミマセン・・・・・・」
冷や汗をだらだらかきながら、莉那は声を絞り出した
「濫、その魂を持っておいで」
「あ、はい!」
「そこの二人は、自室に帰りなさい・・・分かりましたね・・・?」
「はぃ・・・・」
奈那乃の前で、しょんぼりとなる二人に、濫は笑いそうになった