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＃１２


琉香に、何もかも話してしまった。
——私の思いを。私の過去を。…私も、同じだよ…。
琉香は、こういってくれた。


「大丈夫。私は百合亜のトモダチだよ?私は何でも受け入れる。なら、寂しくないよね…？」


琉香のやさしい一言に、涙が出てきた。
琉香はそんな私を、そっと、柔らかい手で包んでくれた。
私はまた話し始めた。
——人を殺したことを。憎しみが連鎖していることを。
どうしても、あの世へ行けないことも。

琉香は、それさえも受け入れると言った。
私の後悔を、分かってくれるようだった。
——人を殺した後悔を。憎んだ後悔を。自殺した後悔を。


「私、がんばるね」

『うん』


私達の小さな会話が、藍色の空に消えた。