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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 憎的殺気感染注意報〜憎しみの連鎖〜 ( No.21 )
- 日時: 2011/04/01 08:13
- 名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: ZTrajYO1)
#4
「————え?」
俺は確かに、あいつの声を聞いた。——捨てたはずのあいつの声を。俺は手にとった雑誌を戻し、玄関に向かった。
あいつが自ら来るはずがない。
傷つくと分かってくる奴がどこにいるか。
「どうした?」
俺は確かめに行った。
正直、信じていなかった。ありえないことだから。それに、カミさんの声が聞こえない。
まぁ、カミさんなんてどうでもいいがな。
ドアの先に居たのは、紛れもないあいつだった。
驚いた。
まず、あいつが此処へ来たことに。そして、あいつが透けていることに。何故だ?
考える暇もなく、俺は首を絞められた。強い。あいつはこんな力はもっていなかった。
意識は一度、途絶えた。
次に見たのは、自分自身だ。
——そうか、俺は死んだのか。
俺は、仕事のストレスからあいつに暴力を振るった。
——誰のせいだ?
あいつのせいだ。俺を好き勝手に扱うあの上司のせいだ。
——憎い。
憎い。憎い。憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い…。
殺シタイ。
殺シテヤルヨ。
——死ネ!!!
俺は、会社へ飛び立った。
殺スタメニ。
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