ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 憎的殺気感染注意報〜憎しみの鎖〜 ( No.94 )
日時: 2011/04/02 22:28
名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: ZTrajYO1)

#9


ゴミ箱に捨てられた記事で、私はすべてのことを知った。
私のせいだったんだ。私のせいで、皆……。

私は、ふらふらとまた、歩き出した。
どうしよう。
どうもできないよね…。もう、取り返しつかないよね……。
私が流れ着いたのは、学校だった。
私が生前、通っていた学校だ。

私は、校舎に入った。
階段をゆっくりと上っていると、バケツの転がる音がした。
——女子トイレかな。

私は、そおっと女子トイレに入った。
もちろん、すり抜けて。

そこには、4人の女子が居た。
1人の女の子を囲む3人と、ずぶ濡れになった1人の女の子。
そばには、転がったバケツ。
濡れている女の子は、泣いていた。


「なあに、アンタ。文句あんの?」
「ないてんじゃないよ」
「汚いから綺麗にしてあげようとしたの」


次々に、言葉を刺す少女達。
——虐めだ。私と一緒…。


「今日はコレで許してあげる」
「明日、来ないでね?」
「来たらどうなるか、分かってるよね」


そういって、女子トイレを出る少女達。
私の姿は見えないようだ。私は、少しよけて、濡れた少女に近づいた。