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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 殺人日記 第三話更新 ( No.18 )
- 日時: 2011/04/06 20:19
- 名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: Pmy7uzC3)
—第一章 殺人日記—
明朝。
詩音の部屋。
レースのカーテン越しから、朝日が柔らかな光を投げかけている。
ふわふわとした羽毛布団が、私の体を包んでいた。
私が、目の前に置かれた日記を睨むと、日記も睨み返してきた。
「…計画実行。」
今日は、木曜日。
六時間目は、委員会か、クラブ活動がある。
由香里は、料理クラブ・栽培委員会。
私も、料理クラブ・栽培委員会。
丁度良い。
神様も、私の見方をしてくれているかも知れない。
*
「由香里。ちょっと来て。」
私が話しかけると、由香里は、何時もこう答える。
「はぁ?何?」
汚物でも見るような目。
この目が、嫌いなんだよね。
「話があるの。」
「はぁ!?ふざけんじゃないのよ!!」
帰り道、霧が山公園。
黒眼をキョロキョロ動かしながら、由香里が、どなった。
舞衣子を、私が監禁してると知って、こんな反応を示すなんてね。
ちょっと意外。
「…ふざけてない」
「ていうか、あんた、私を脅そうとしてんでしょ?
絶対にそうだ!!」
呆れた。
こんなに人の言葉を聞かない奴は、これで、二人目だ。
「そんなに、舞衣子が本当はどうなのか、知りたいの?
…いいよ、教えたげる。」
そういって、隠し持ってた携帯を開いて見せた。
由香里が、目を見開いた。
それも、そのはず。
監禁した、舞衣子の写真が載ってるもん。
「どう?これで、舞衣子が監禁されたの、分かったでしょう?」
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