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第四話　完全リセット



俺はケータイでアイツらを呼んだ

あの変わり者のエースを・・・

はっきり言って苦手だ

特に妹の方・・・あれで女なのか？男でも女でもないだろうな・・・

「Ｚ様入ります」

「ああ」

俺のオフィスに入ってきた二人組・・・春桜と政道

グダグダな二人組だがなぜか強い・・・

「お前らにはコイツ」

俺はＡ４サイズの写真を投げてよこした

写真には目が蒼く茶色い髪肩まで伸ばし右目に包帯を巻いてる女の子が映っている

「殺せ」

俺は命令をする

今まで殺すことに抵抗を感じていたがもう慣れてしまっている

そんな自分が怖い

「兄貴ターゲットはこのチビだって」

春桜が兄貴である政道に写真を突きつける

「殺すのか・・・一之瀬お前がやればいいだろう」

「ダメだ二人でかかれ」

親父ならそういうだろう・・・

「分かりましたよ」

「ほら兄貴行くよ」

二人が出ていくとまたケータイで一人の部下を呼びだす

「翔太様何の御用で？」

俺の目の前にぱっと男が姿を現す

コイツの力は時空間を捻じ曲げれる

強力すぎるこの力は過去や未来に行ったりすると移動した年数分年を取ってしまう呪われた力

「ＨＯＰＥの川崎楓・・・完全リセットだ」

「了解」

そういうとまたぱっと消えた

完全リセット・・・

タイムトラベラーが過去に戻りターゲットの母親から引き離し

赤ん坊を連れて現在にタイムスリップする・・・

そうすればターゲットは誰ともかかわらずに生きてきたことになってしまうのだ

親も友達も兄妹も失ってしまうのだ

なぜか記憶は失わずいきなり一人ぼっちになってしまう・・・

俺みたいに・・・

そして今世界の為に能力者の排除をしている

キケンな力を持った能力者の抹殺・・・

親父と同じことをしているんだな

こんなことしたくないけど世界のためだ

俺の力「破壊者」と「創生者」

この力を授かったのだから・・・