ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 双子の能力者〜タイトル、オリキャラ募集中 ( No.37 )
- 日時: 2011/04/07 20:14
- 名前: 聖夜 (ID: l9lUJySW)
第五話 3D兄妹
HOPEの事件からもう二週間・・・
男をあそこに残して警察を呼んだ
最初はイタズラか疑われたけどちゃんと行ってくれたみたいで後日ニュースで報道された
それからいつものように学校に行ってる
黒い蝶はひっきりなしに飛んでいるがこの前みたいに映像は見せてはくれない
今も学校帰りの途中で2週間無断で部活をサボったから一人で後片付けをさせられてた
だから夕方になってしまったのだ
「飛翔?」
事件の時出会った黒猫
ミアがガードレールの上を歩きながら言った
コイツ紅い目をしといてメスなんだよな・・・
きれいな青い目とかだったらかわいいんじゃないか?
「夕日がきれいね」
言われるままに横を向き俺たちにオレンジ色の光を投げかけながら沈んでゆく太陽を見つめた
「綺麗だ・・・」
ぼそりとつぶやく
暖かくどこかさみしげな夕日だった
俺は横目で猫を見る
猫背でシッポを垂らしながら夕日を見つめるミアの目はいつもより紅い
ルビーみたいだな・・・
「こっちじゃない夕日みるね」
俺の視線にきづいたミアが言う
「ちゃんと見てるよ・・・綺麗だ」
結局完全に沈むまで夕日を見送った
あたりが暗くなり街灯がつき始める
「ミア帰ろ」
俺はミアをなでながら言った
ミアは紅い目をこっちに向けてのどを鳴らすと言った
「うん帰るね」
夜になった寂しい夜道をミアと歩く
人どうりの少ない道に入るためまがった時だ
なにかとてつもなくでかい物が飛んできたのだ
「うわぁ!!」
俺はそれにぶつかって一緒に倒れた
黒い蝶はこれを予告してたのか?
「重い・・・」
それは俺の上に乗っかかった状態になってる
俺は体をひねったり押したりして這い出た
「飛翔!!大丈夫か!?」
「なんとかね」
飛んできた物
それは自動販売機だ
なんでこんな物が飛んでくるんだよ!!
俺は腹いせに自販機を思いっきり蹴った
後ろから足音と荒い息遣いが聞こえる
蹴ったとこ見られたかな?
こわごわ振り向く・・・
茶色髪を肩までのばし右目に包帯を巻いてる左目は蒼かった
右手を動かすたびに手首につけた鈴が鳴る
ちょっと幽霊みたい・・・
「助けてください!!それと幽霊じゃないです!!」
「どうした?」
「人に追われてます。ああ!!来る!!」
女の子は俺の後ろに隠れた
「痴漢かなんかか?」
このチビに痴漢なんて最低だな!!
「ほら兄貴行くよ」
「分かってるって霧花の餌の時間には間に会わせろよ」
「そんなつまんないこと言ってるんじゃないよほらそこだ」
赤いジャージを着た貧乳女と
青いジャージを着て右目を髪で隠した男が街灯の光で照らしだされる
「おい!!こんな小さな子に痴漢なんかするなぁ!!」
最初っから怒鳴ってしまった・・・
「痴漢?俺はそんなバカなことはしない」
青ジャージが言った
痴漢じゃなかったらなんだ!?
「人殺し・・・」
俺の後ろで女の子がつぶやいた
「そう私たちの任務はその子の抹殺」
赤ジャージがめんどくさそうに言う
「おい!!それ言うとまずいんじゃないのか?」
「うるさいなぁさっさと片付ければいいんでしょ」
コイツら本気で殺すつもりだ・・・
「人殺しするつもりなのか!?」
俺は怒鳴って女の子をかばうように立ちふさがった
「その子を殺すだけでいいから邪魔されると困るんだよね」
「ならコイツも殺しますか・・・」
俺も力を使えば簡単に倒せる
「誰も殺させやしない!!この3D兄妹!!」
二人はきょとんとしてる
赤と青は3Dメガネだし・・・
「ばかにするな!!」
赤ジャージが道の脇にあったガードレールをつかんだ
そして道から抜き取り俺たちになげつける
ガードレールはすさまじいスピードで俺たちを殺そうと迫ってくる
どうすればいいんだ?
〜文字数オーバーになっちゃったのでいったん切ります〜