ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 双子の能力者〜タイトル、オリキャラ募集中 ( No.38 )
- 日時: 2011/04/07 20:36
- 名前: 聖夜 (ID: l9lUJySW)
第五話 3D兄妹Ⅱ
俺は女の子を押し倒しなんとかガードレールをよける
ガードレールは俺たちと自販機を通り越し電信柱に命中した
ちらりと電柱を見たがガードレールが当たったと思われる場所には醜い傷跡が刻まれていた
まずは女の子を避難させねば
「ミア!!この子をつれて行くんだ」
「了解ね!!」
ミアはもう走り出していたそして女の子も・・・
俺猫語でしか言ってないよ・・・
「じゃまするなぁ!!」
赤ジャージが俺に向かって拳を突き出した
ガードレールを投げ飛ばすほどの怪力なんだから当たったら死んじまう!!
「無理するな!!」
青ジャージもこっちに向かってくる
もう一人いることを忘れてた
赤ジャージの拳をかわす・・・
俺を通り越し後ろにあった自販機に穴をあけた
これをくらったら体に風穴あいちまう
今度は右パンチが突っ込んで来る!!
左によけて赤ジャージの顔の横から見える青ジャージを確認する
「春桜!!伏せろ」
赤ジャージが伏せた瞬間灰色の太った生き物が飛び出してきた
俺はそれを完全に無視して紅の閃光を青ジャージに向かって発射した
灰色の生き物を素通りして紅い閃光は青ジャージの顔面に命中する
閃光をまともにくらった男は吹っ飛び唸り声をだした
灰色の生き物が俺に飛びついてくる
反射的にそれをつかむ
どっかで見たことある・・・
そうかトトロだ!!
「兄貴!! クソぅ!!てめぇも能力者かぁ!!」
立ち上がった赤ジャージが左足を振り上げた
かわせない!!
赤ジャージの左キックを片手でつかんだトトロで受ける
「くえええぇぇ」
トトロが悲鳴をあげた
トトロで受けたにもかかわらず反動で右にある塀に突っ込んだ
痛い!!
体じゅうが悲鳴を上げてるみたいだ
フラフラする体を起こし赤ジャージの方を見る
あれ?笑顔でこっちに走ってきてる・・・
「兄貴!!やったぜ行くぞ餌やるんだろ」
兄貴?俺は知らんぞお前なんか
「ほらコイツは持ってやるから」
赤ジャージはそういうとぐったりした青ジャージを担いだ
「兄貴早くしろって」
いや俺兄貴じゃねぇし
「先に行くんだ・・・」
逃げたはずの女の子が手のひらを赤ジャージにむけながら言った
赤ジャージは一瞬ボーっとしてからにっこり笑うと言った
「先いくぞ兄貴!!」
3D兄妹が完全に見えなくなると女の子は地べたに座り込んだ
息遣いが荒いしぐったりしてる
「大丈夫?」
俺は女の子の顔をうかがいながら聞いた
ホントに幽霊みたいだ・・・
「だから幽霊じゃないです!!」
俺なんも言ってない・・・
「俺何も言ってないよ・・・」
「顔に書いてました・・・」
これも能力なのか?
きっと同じように力をもってるんだろうな
さっきから思ったことが全部知られてる感じなんだけど・・・
「君こんなことはできない?」
俺は手を女の子に見せて紅い閃光を手に巻きつけた
こうすればこの子も何の力か教えてくれるはず
左目だけを大きく開いて俺を見つめる
「仲間がいたんだ・・・ 僕はね人の考えてることがわかる そして人が弱ってる時なら思考を操ることもできる」
「じゃあ3D兄妹も」
「うん兄ちゃんが弱らせてくれたからできたんだぁ今頃青いジャージの兄ちゃんを私だと思ってるよ」
そうなのか・・・仲間がいるんだな
3D兄妹もきっと力を持ってるんだな
この子の名前はなんて言うんだろう?
「僕は菰守 怜紅」
「心を読んだの?」
読まれていい気はしない・・・
「うん」
「そうか家はどこ?送ってくよ」
シーン・・・
気まずい沈黙だ・・・
「家ないの・・・」
ないって?なんで?
「アイツらが家と目を奪っていったから」
怜紅の目に巻かれた包帯・・・
それは他人により傷つけられた証拠なんだな
「ひぃぃしょぉぉぉぉ!!」
背中にたいあたりを食らった
ミアが全速力で走ってきて上手く止まれなかったのだろう
「飛翔あの女の子どっかいっちゃって私悪くない!!」
ミアは怜紅と離れたことで俺に怒られると思ったのだろうか?
めちゃくちゃあわててる
「大丈夫だほらいるじゃないか」
ミアは怜紅に気づいてすぐ冷静になった
「なんだぁ お前はぐれるなよな」
「僕はあんな狭いとこ入れないよ」
どうやらミアが変な所を通ろうとしたみたいだな
「怜紅・・君はどうするんだ?帰るところがないんだろ」
「うん・・・」
「じゃあ私んち止まっていっていいぞ」
ミアが胸を張って言う
おいおいミアは俺んちにペットとして住んでいる
ミアの家は俺の家だろ・・・
「なぁ飛翔別にいいだろ」
「まぁいいけど」
一部屋空いてるしな
「僕が泊っていいの?」
「いいぞ」
ミアは即答する
「うん 全然いいよ。家ないんだろ」
「じゃあお邪魔するよ」
こうして俺は力を持つものを家に居候させることになった