ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 双子の能力者〜タイトル、オリキャラ募集中 ( No.6 )
日時: 2011/07/23 19:49
名前: 聖夜 (ID: 9s07GxNq)

第二話 予知



俺のかたわれが消えてもTVではお笑い番組が放送されみんな何事もなかったように笑い太陽はのぼって月がでてを繰り返す。

もう一週間たった。

その間黒い蝶が俺の周りを飛び回り不幸が訪れることを知らせてくれていた

俺にも一応力がある

不幸や災いが訪れる前には黒い蝶が見え黒猫とだけ話すことができた

弟と比べればショボすぎるけどな・・・

かたわれは自殺したことになってお葬式を上げた

自分自身を超能力で破壊して粉々になりました

なんて信じてもらえない・・・

だから自殺ということにしてあるのだ

白い質素な部屋に置いてあるベッドに横たわり外が騒がしくなっていく音に耳を澄ます

母は僕らを産んで死に父はビールを買いに行ってそれっきり帰ってこない

生活の資金は俺らの講座に定期的に誰かが振り込んでくれる

多分・・・親父だ

だから今このアパートには僕一人・・・

前はかたわれである翔太がいたのに・・・

いじけていても仕方がない

俺はベッドから出るとトーストを作りテレビをつけた

「今日の午後2時から行われるHOPEのコンサート会場です」

家の近くの〇〇駅だ

たくさんの人がステージを組み立てたりと忙しそうにしてる

HOPE 和訳すれば希望となる

このアイドルチームは翔太がファンだった。

俺は別に好きじゃないが確かチケットをもらったような気がする

「一緒にいこうな!!」

って言われてポケットに突っ込んだままだ

ポケットでしわくちゃになっているチケットが存在感を増した・・・


午後1時30分


俺はステージの近くに群がるファン達の中にいた

うるさいな・・・

俺が来たことに後悔し始めた時大きな黒い蝶が目の前を飛んだ

蝶はヒラリヒラリと俺に向かって飛んできて額に止まった

すると

今まで見てたたくさんのファンを違う所から見ていた

高いビルの屋上だ

誰かの見てる光景か?

だがもうステージにはHOPEが踊っていて

誰かは手に持っていたスナイパータイプの銃のスコープを覗く

狙いは翔太のお気に入りメンバーの女だ

引き金に指がかかり狙いを定めながらゆっくり引き金を引いた


気づいたらまたファン達の中にいた

まずい

翔太のため そしてこのうるさいファンのためにも

阻止しなくては・・・