ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 双子の能力者〜オリキャラ募集中(更新再開) ( No.68 )
日時: 2011/07/30 18:01
名前: 聖夜 (ID: 9s07GxNq)
参照: http://あ

第8話 二種類


ナチュラル?

あの二人が・・・

黒づくめの僕と同い年位も青年とこわおもてのただのラフな格好したおっさんだ。

確かにこの組み合わせでテーマパークに行くのはおかしいし、全然楽しそうじゃない

怜紅に確認しなければ・・・

「敵じゃない?」

俺は怜紅にこっそり聞いた。

「わかんない・・・相手は心を閉ざしてるから何も聞こえないんだ」

「う〜ん・・・」

仕方ないか・・・戦おう

俺は持てるすべてのかすかな勇気を振り絞って自分を奮い立たせた

拳を握りしめて襲われた時に反撃できるようだ。

怜紅・・・心を読んでるんだろ?聞こえるよなついてくるなよ・・・

「すいません!!」

俺は走ってナチュラルに声をかけた

おっさんはにこやかに笑ってくれた。

思わずあいそ笑いをしてしまう。

おっさんは間髪入れずに言った

「話はここでつけさせてもらっていいか?あのレストランで」

おっさんは近くのファミレスをあごで指す

「どこでもいいですよ」

俺はそう言っても拳は握ったままだ

よく見かけるファミレスだ。赤と黄色で飾られた看板が安っぽさをかもしだしている

店に入って作り笑いをしている女の店員に奥の席に招待してもらう

席に座ってメニューを開くふりしてドリンクバーとポテトを頼んだ

なるべく普通に見えるようにだ

「俺はカイル・ブラック学生だけど軍人で能力者だよ」

カイルは青髪の藍色の目。結構ボサボサな髪で黒いマントに平均身長よりもやや身長が高いくらいだ

マントの隙間からは鞘にささった鉈が見えた。

外人みたいだけど・・・軍人ってなんだ?子供じゃんコイツ

「私は海藤亮 ナチュラル側の人間だ」

来ている服の上からでも胸の筋肉の厚みが分かるほど鍛えられたからだをしている

きっと喧嘩はものすごく強いのだろう

っと自己紹介だな

「俺は高飛飛翔、学生で剣道部で能力者だよ」

本名を言ってしまって良かっただろうか?

俺が考え事をする暇も与えず海藤さんは話を続ける

「この世界には特別な力を持った人たちがいる」

「そして能力者は二種類」

「自然に力を授かったナチュラルと何者かによって作り出されたアーチファクト・・・」

ナチュラルとアーチファクト・・・俺は小声で繰り返した

人は皆敵と味方で分けたがる自分と他人との間には壁を作って警戒する。

分かりあおうとはせず、敵を、未知の存在を排除しようとするのだ。

それが人の本質・・・