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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 亡き者達のファンタジア ( No.8 )
- 日時: 2011/04/10 08:53
- 名前: X4 ◆DnM7GZ7i7Q (ID: BL8fZ.Pl)
- 参照: エドワード潜入編・・・?
・01 More.Ⅰ
「あーくだんねー。」
拳銃を左手に持ちながら、ラボ内を散歩する男が一人。
「俺に常識は通じない訳よ。 立ち入り禁止?知らねーよばーか。」
男はサプレッサーの付いた拳銃をおもむろに監視カメラの方向へと向ける。
作業中は機能していないカメラも、不審者対策の為に、メンテナンス途中には機能させるのか。
監視カメラは焼け焦げながら床に落ち、そんな大きくも無い音が通路に響き渡る。
生憎通路は狭く、成人男性二人が横に並べるレベル。
音が簡単に反響する中、男は飄々に口笛を吹きながら前進する。
「…なーんでAWRの情報を集めろと。 スパイじゃないんだしステルスアクションじゃないんだし。 Five-seveN一つでラボに向かうとかどこの自殺志願者ですか!」
明瞭に響き渡る男の声。遠くから聴いてもうっすらと聴こえそうな程に反響している。
「さっさと抜けねーとヤバいんじゃないっすかね。 ジャッジが巡回してるとなると、深呼吸する前に逝っちまう。」
男はその言葉を最後に道を走り抜けた。
後ろから迫る蛙に気付かず、ただただ前を見つめながら。
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