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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- 故に蝶は戦乱を舞う ( No.1 )
- 日時: 2011/05/12 15:46
- 名前: るりぃ ◆wh4261y8c6 (ID: CbXJUujt)
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私はアクションゲームが好きだ。
だから、ハマったのはもはや必然だ。
そして、私はいざという時助けてくれない神など信じていない。
見えない存在を偶像崇拝するなんて以っての外と考えている。
友人に合わせて祈るフリはするが、基本的に私は何か神の為にしようだなんてミジンコ一匹程も思わない。
思いたくない。
だから、きっと神はこの状況を打破する為の知恵は私に教えてくれないし、手助けもしないだろう。
飛び交う、血、肉、矢、体の一部、銃弾、砲弾、叫び声。
どこからか馬の声が、大砲の音がする。
人々が身に纏うのは軍服や鎧、それに大きな杖や剣などの武器。
背中に背負って立つは己の信じる国の国章。
交わる罵声に赤に白に黒に茶。
始めに述べた様に私はアクションゲームが好きだ。
だから、ハマったのはもはや必然だ。
しかしながら、この悪魔の様な腐臭に溢れた場所に来たいとは願っていない。
私が望んだのはみんなが笑顔の面白い世界だ。
死の悪臭満ちる陰の世界ではない。
この世界を生きる彼等にしたら、ただの理想論……否、妄想に過ぎないかもしれない。
しかし、私がこの世界に降り立った以上は私の好きにさせてもらおうじゃないか。
空虚な理想論を貫いて魅せようじゃないか。
私は戦の終わった戦場へ踏み出した。
後には火薬と血と腐臭が漂っていた。
KATANA-刀-
〜故に蝶は戦乱を舞う〜
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