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「異界の神子は、此処にいるわ！」

そう叫ぶと、血塗れになった身体を木に預けた。
あふれ出る己の血と切った相手の血が分からなくなってきている。
既に意識も朦朧としているが、まだ生きている。
生きていれば、まだ希望はあるんだ。
でも、このままいったら私は確実に死ぬ。
あの人が生きていられるならそれでもいいかもしれない。
——ああ、でも、生きてって言われたんだから、生きなきゃ。
まだあの人が生きている限り、世界は滅びはしない——！
あの人は、今は残月に誘導されて、美月の牢で匿われているはず。
まだ、終わりじゃないんだよね。神子さん。
私は薄く笑うと手元の武器を握りなおして、再び木陰から姿を現した。














少女の鼓動は
（この鼓動は、あと僅か）