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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 俺の日常はどっち? ( No.23 )
- 日時: 2011/04/22 19:33
- 名前: ゆn ◆sJpB9ckHBE (ID: XLtAKk9M)
なにも考えずにただただ外を見続けていた。
虐めグループの主犯格が来た事も知らずに。
「おい、アンタなんで挨拶しないのよ……これだからバカは困るわね!」
“バカ”を強調し、言ったと同時に俺の机の足をける。
まぁ、俺は気づいていないわけで俗にいう「無視」をしたんだ。
それが、癇に障ったようでいきなり襟を掴まれた。
「……あ、えっとー?」
俺がキョトンとした顔を見せると、怒鳴り口調で
「ちょっと! 存在価値なんかないアンタになんで、私が無視されなくちゃいけないのよ!!」
すっごい形相。
怖い怖い。
「あー……お早う御座います。挨拶遅れて申し訳ない」
はいはい。仕方がないなぁ……という風に挨拶をしてみた。
しかも、俺は眠たかったからゆっくりおんびりとした口調だった。
「っち、これから気をつけなさいよね!」
乱暴に襟を放され、椅子に背中を思い切りぶつける。
なんともいえないほど強力で鈍い痛みが身体を駆け巡る。
一人悶絶していても、気持ち悪がられるから痛みは隠し続けるが、それも難しくなってきた。
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