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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 俺の日常はどっち? ( No.28 )
- 日時: 2011/04/29 11:12
- 名前: ゆn ◆sJpB9ckHBE (ID: XLtAKk9M)
「お前さぁ、あのクラス大変じゃね?」
「え?」
俺を姫抱っこした状態でお兄ちゃんが……凪風が言う。
そんな事は一度も考えた事が無かったので急に聞かれて返事に困る。
返事に困って少し焦り気味に答えを探し出して居る俺の上から、凪風の小さな笑い声が聞こえた。
俺はムッとした顔で凪風を睨みつけてやれば、「ゴメンゴメン」と謝っていない声が降ってくる。
少し俺はイラッとしたけど、表情や態度には出さなかった。
だって、凪風は俺の事を助けてくれた人でもあるから。
「ほら、もう歩けるだろー? 一応保健室の前まで来たけど」
「えっ!? 早くない歩くの!」
さっきまで二階から一回に下りて来る階段にいたはずなのに、いつの間にか保健室の前に居た。
いや、多分俺の考え事が長かった所為だろう。
それ以外に考えられるのは、凪風の歩く速度が速いって事だな。
うんうん。と一人で頷いている俺の事を凪風は苦笑しながら見ていた。
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