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「うわ……ないわ……なにそのキャハッ☆狙ってるの」
お腹が痛くなるだろうほど、一人で笑っている魅愛。
あれだよな、うん。なんでだろう……イライラする。
顔には出さないけどもさぁ……。
「おい、てめぇ笑ってんじゃねぇよ！　こっちが変な奴みたいで恥かしいだろうが！」
ちょっと怒り気味で魅愛に言う。
魅愛は、「ゴメンゴメン」とか言いながらも笑っていた。
「ったく……俺にお前は関わるな。お前まで狙われるかも知れねぇんだからな！　じゃっ」
俺は、走り際に片手を上げて手を振る。
横目で魅愛が、不思議そうな顔をして手を振り返してくれたのが見えた。

俺はそれから直ぐに、ガラガラの教室に戻った。
……はずだった。
「あ、りーんーくーん？　てめぇ俺らに挨拶しねぇで何処に居やがったんだぁ？」
俺に話しかけてきたコイツは、リーダーである女の彼氏。
不良の誰からも尊敬されている。
不良の世界のカリスマだ。
まぁ……俺が一番きらいなやつー？