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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 俺の日常はどっち? ( No.68 )
- 日時: 2011/05/28 10:07
- 名前: ゆn ◆/ouM5WC8CY (ID: XLtAKk9M)
俺は、兄貴が部屋の中に入った事を確認して再度ベッドに横たわった。
久しぶりに、何時もの巧にぃと会ったのに……。
何処か違和感を感じている自分がいた。
どうしてだろう……。たった一人の肉親となった巧にぃに如何して疑念を抱いているのだろう。
「燐くーん? ご飯冷めちゃうよー、早く下りてきて一緒に食べようよー?」
下から、巧にぃの心配そうな声が飛んでくる。
「う、うんっ……。今……行くよ」
考え事をしながらの返事だったからどんな声で返事したのかわからない。
ただ、下から不思議そうな「わかった」が聞こえただけだった。
それから、俺は急いで制服に着替えて下に下りた。
「あ、燐くんっ……。ご飯冷めちゃうよ?」
頬を空気で膨らませて、不機嫌という事をアピールしてる。
それに俺はなんの反応もせずに「ごめん」と呟いた。
巧にぃは、それ所為でさらに不機嫌そうな態度をとり始めた。
物を乱暴に扱い。
話しかけても無視をして。
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