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- Re: 世界の気紛れ ( No.2 )
- 日時: 2011/04/17 23:12
- 名前: 楼 ◆LAVzmMkA2E (ID: HdidGBSx)
◆ 第一章<世界の気紛れ> 第一話 ◆
本当に。
世界の気紛れなんて、誰が信じるのだろうか?
僕らは今任務のために廃虚に来ている。
任務内容はとっても簡単だった。
この廃虚で今現在も残っている魔神がいないかどうかを調べるだけだった。
遭遇すれば簡単ではないんだけど、二週間も経った現在ではさすがにもう撤収しているはずだ。
だから、任務自体はとっても簡単だったはずだ。
ただ、一人だったらの場合だけど。
「・・・・・・何で君がいるのか僕には不思議でたまらないんだけど」
「・・・・・・俺だって何で廃虚に、というか任務で来た事自体が不思議だ」
とまぁ、何故か同行者がいた。
この同行者は確かシアンと名乗っていた青年だ。
僕よりは年下だったはずだが、僕より少し背が高い。
因みに僕は162cmだからそれほど大きくはないけれど、僕より高い。
容姿をもう少し詳しく言うと、肩ぐらいまでの藍色の髪に薄い紫色の瞳。
目測でだいたい167cmぐらいで、若干童顔だと僕は思う。
服装はいたってシンプル。と言うより、動きやすい格好と言うべきだろうか。
とりあえず、上はパーカーで下はジーンズ。
任務でする服装ではないとは思うけど、僕には関係ないので何も言わない。
性格面で言うと、僕は初対面なので全く知らない。
ただ、少々口調が悪いらしいというのは分かったので良しとしておこうか。
というわけで、僕らは今任務に来ている。
僕の疑問はさっき言った通り、シアンとかいう青年が一緒にいるかと言うこと。
ただ、このシアンとかいう青年は自分が任務に来たというのが疑問らしい。
・・・・・・任務は初めてだとは聞いていないんだけど、大丈夫だろうか。
ここが一人だったら簡単だった任務、という事だ。
僕一人だけだったら、魔神が出ても戦える。無理なら逃げる事も可能だ。
ただ、同行者がいるからそう易々と逃げるなんて出来ないだろう。
それも、こんな青年と一緒で。
まぁ、任務自体は簡単だから大丈夫だろうけど。
_____数十秒後、目の前の廃虚である建物がぶっ飛んだ。
To be continued.