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- Re: 世界の気紛れ ( No.3 )
- 日時: 2011/04/17 23:41
- 名前: 楼 ◆LAVzmMkA2E (ID: HdidGBSx)
◆ 第一章<世界の気紛れ> 第二話 ◆
目の前の廃虚である建物がぶっ飛んだ。
何の前触れも無く、突如突然の出来事だ。
文字通り、ぶっ飛んだ。
魔神が街を襲ったのは二週間も前の事だから絶対いねぇよって言った僕の上司。
これが無事に終わって僕が生きていれば絶対に殴ってやると心に誓う。
目の前にいるのは、魔神。
世界から平和を取り除き、世界を危険な場所へと塗り替えた魔神。
元は神。
現在は、神から堕ちた神、魔神。
大地よりも下の地、すなわち地獄に住む神、魔神。
何百年も存在し続ける魔神。
詳しく言うと、全体的に黒を基調とした存在で常に黒マント着用。
破壊力は凄まじく、神同等の力を持っている。
この場に必要の無い情報をつけると、只今現在進行形で数は増えつつある。
因みに僕は神だけれども、ぶっちゃけ僕一人では魔神には勝てない。
神だとしても僕は元々戦闘を得意としていない。寧ろ不得意だ。
シアンとかいう青年はどうなんだろう?
・・・・・・の前に待て、僕。
僕は重大な初歩的な事を忘れていた。
神の規律において、神は任務を少なくとも数十回決まった先輩とこなす。
そしてそれから違う神と、もしくは一人で任務をこなす事となる。
僕はシアンとかいう青年と初対面。
いわゆる、任務を数十回こなした後のはずだ。
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
だから、任務に慣れていなければ可笑しい。
そして、僕の上司はシアンとかいう青年を、青年と言った。
うん、理屈で言えば合っているから問題ない。
ただ、神に青年を名乗る年齢は無い。
神は、世界が存在し始めたと同時に存在している。
だから、世界が消えたりしない限り、僕ら神は消えない。
それは、魔神を同様で消えたりしない。
破壊されたりしない限りは。
因みに、魔神は数を増やしているけど僕ら神は増えたりしない。
そして、世界は何百年と在り続けている。
だから、僕ら神も数百年生きている。
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
だから、青年なんて言える年齢があるわけがない。
「・・・・・・ねぇ君、少し場違いな質問をするけどいいかい?」
僕は目の前に僕がずっと考えている間攻撃を仕掛けてこなかった魔神を見ながら言う。
シアンとかいう青年は、冷や汗をかきつつも冷静に僕の言葉に頷いた。
頷いたのを見て、僕は静かに告げる。
、、、、、、、、
「君って、神じゃないよね。人間だよね?」
青年は静かに頷いた。
To be continued.