ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: artificial flowers「夢の夢」 ( No.6 )
日時: 2011/04/14 19:12
名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: ZTrajYO1)

#3


終わったぞぉおお!!!よし、帰ろう。
さっさと教室から出ると、凛がまってー、と、追いかけてきた。
だるい、うん、だるい。
分かりきったことを二回も言うと余計にだるい。
あー、帰ったら小説。


「ねぇ、小説、がんばってる?」

「うん、まぁ、それなりに」


凛はもちろん、知っているのだ。
私の何気ない一言で何でも分かってしまう人だから。気をつけなくては、色々と。
凛も知っているから、空も知っている。多分。
きっと、パソコンで読んでいるんだろうな。私が使うハンドルネームも分かっているだろうし。
「玖龍」。コレは、まぁ、オリジナルか。
なんとなくカッコいいかな、と思ったら友達の名を逆さにしただけだったという。しょうがない、龍玖がカッコいいんだ。

私がぼーっと歩いていると、凛が私の頭に乗っけた校帽をひったくった。
いつのまに…。いつものことだが…。


「バイバイ」

「うん、じゃぁね」


凛とは家がすごく離れている。だから、一緒に帰るといっても、ほんの数100mなのだ。
でも、一緒に帰りたいからかえる。

私は10分ほど歩いて、家に着いた。
上の空で小説があーだこーだやっているから、意外とすぐ着くものだ。私は早速、パソコンを開いた。
自分用、ノーパソ。そのかわり、少し重い。

私は、パソコンに出た画面に、目を疑った。
黒い背景に、紅い文字で4つ。


「サヨナラ……?」


私は、眠気が襲ってくるのが分かった。