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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: Black Fox:48 ( No.24 )
- 日時: 2011/04/25 18:18
- 名前: X4 ◆DnM7GZ7i7Q (ID: BL8fZ.Pl)
- 参照: ライギーはコーヒーがお好き
「……静かだ。」
ただでさえ静かな通路で、静寂を煽る様な発言をするリシングスキー。
「隊長。 やめてくださいよ。 そんなゾンビとかミュータントとか出るはず無いっすよ。 ごく普通の軍事国家の貨物船なんすから。」
アルバートはヘラヘラと笑いながら、リシングスキーの発言を見事に打ち消す。
ヴェッフェンはその光景を呆れた様な目で見ており、尚且つ怪物の存在にも怯えていない。
「おいアルバート。 ASU隊員のヴェッフェン君はまったく怯えてないぞ? 日本ではこう言う。 爪の垢を煎じて飲め、と。」
「隊長。 戦場で沢山の死体を見てきましたが、それがトップクラスで気持ち悪いです。日本のイメージが完全に崩れました。」
リシングスキーの発言はアルバートによって完全に打ち消され、もはや喋っても無理という雰囲気。
「ハーゲン・ライヴァーも貨物船に乗っている様ですね。 政治家奪還と、テロリストの長ハーゲンの殺害が今回の目的です。」
「殺害と言っても、俺たちには消音銃と普通の軽機関銃しか用意されていない。 増して貨物船だ。 ロシア政府が必死で死守している、とっておきの貨物船だ。 今や人質と化したウィリアムの野郎は、貨物船のブリッジに居る。 偵察班も良い仕事してくれるもんだ。」
「隊長。 静かだからってペラペラ喋らないでください、うっさいです。」
「あー分かったよ。 さっさと行くぞ。」
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