ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 殺人鬼少女の罪〜失われた記憶と祟り〜 オリキャラ募集中! ( No.186 )
- 日時: 2011/08/27 15:19
- 名前: クリスタル (ID: d9npfmd5)
「あ、そうだ、ルキアさん。自分の能力、知りたいですか?」
「のーりょく?」
いきなり能力を知りたいかと聞かれても、意味がわからない………。
「まあ、私がルキアさんの能力を知りたいんですけど……」
「ツグミ、ルキアはなんも分かってないみたいだぞ?」
「ああ、説明して無いですしね。(面倒だなぁ)えーと……」
今、「面倒だなぁ」って、つぶやいた。間違いなく。
「ツグミィ、説明が面倒なら、私が代わりに説明してあげようか〜? て、言うか、説明するね?」
「どうでもいいから、早く説明しなさいよ」
本当に、リーフに説明が出来るのか? あ、ペガサスが海の上を走ってる!
「人間や悪魔や死神は、魔法を使って雷、水、炎、草、風、雪、砂の7つの力のどれかを操る事ができるの。その、操れる力は生まれた時から決まっているの。生まれた時から、その力を操る為の波動が身体に流れてるから」
「説明長いよー。短めにー」
リーフににらまれた。怖っ。
「その力が、『能力』と、呼ばれるもの。で、その能力の種類は、基本的には7つとされているけど、7つじゃないの。影、音、幻。かなり少ない確率でにそんな力を持つものがいたりするの。その力を持つ悪魔は、魔王になれるんだよ」
説明が長すぎるけど、愚痴を言ったら、にらまれるしな……。私は、ちゃんと聞く気が無かったけど、雅は、しっかり聞いていた。
「ちなみに私が操れるのは、草。アカギが炎、ロイズが水」
「それ、髪の毛の色とか、関係してるの?」
リーフの髪の色は、かなり薄い緑、アカギが赤、ロイズが、薄い空色。
「ツグミは、『雪』の能力があります。髪の色は、関係ないと思いますよ。あ、でも、性格が関係するって聞いた事があります」
ツグミは、薄い桜色の髪で、おとなしい。性格は、関係ありそうだ。
「その操れる能力って、どうやって確かめるの?」
「あ、雅さん、いたんですか?」
雅の表情が、悲しげになった。
「ここに、ドルイド草から作られた、ドルイド紙が、有ります。これを握って、魔力を使えば、紙に変化が起きるんです。その変化で、どんな能力が使えるか、分かります」
ドルイド紙?リトマス紙みたいだ。
「じゃあ、雅。やってみてください」
「え?あ、僕、魔力とか、使えないんだけど……」
「気合で頑張れ!です」
とりあえず、雅が紙を握った。
「……紙が冷たくなってきた……」
ツグミが、「チッ」と、舌打ちした。
「雅の能力は、『雪』ですね。じゃあ、ルキアさんもどうぞ」
なぜ、舌打ちしたのか? 自分と能力がかぶったからだろうか?
紙を強く握って、しばらくみていたら、髪が黒く染まってきた。
「なにこれ? 何で黒くなるのよ?」
ツグミが、呆然としていた。
「おめでとう、るっちゃん。るっちゃんの能力は、『影』だよ」