ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 殺人鬼少女の罪〜これはただの遊び〜 ( No.26 )
- 日時: 2011/08/02 11:01
- 名前: クリスタル (ID: d9npfmd5)
……放課後……
私は、冷花を自分の家に呼んだ。親は家にいない。……父も母も共働きだから。
冷花が家に来る30分後に自分の家に来るように冷菜に言っておいた。そうすれば冷菜は、冷花の死ぬ瞬間を見れる。私の手によって死ぬ冷花を……
「美月、何して遊ぶ?」
冷花には、「家で遊ぼう」と言って家に呼んだのだ。
「そうね。お前を殺して遊ぶわ」
「あはは、変なこと言わないで………」
冷花の言葉は途中で切れた。それもそのはず。
私がチェーンソーで持って微笑んでいるのだから。
「ちょっと……美月? それ怖いから、置いてよ……」
私は、チェーンソーを振り上げた。
「……………!!」
逃げる事も叫ぶことも出来なかった冷花の右腕は、地面に落ちた。
「あああ…!! 腕が…痛い……っ」
「喚くな」
チェーンソーを横に振る。冷花の左腕に切り傷が出来る。
「痛いっ…痛いよ…殺さないでぇ……」
泣きながら私に命乞いする冷花。見ていて楽しくなる。
ピンポーン
家のインターホンがなった。冷菜が着たのだ。
「鍵、開いてるから入って」
「おじゃましまーす」
何も知れない冷菜が家に入った。
私達を見て、叫んだ。
「きゃああッ——」
冷菜の叫びは、歪な機械音が遮った。
「………」
恐怖のあまり何も言えなくなった冷菜。
——だって、冷夏の頭が転がってるから。
「れ…冷…花……」
転がる頭、落ちた腕、そして、残った身体から噴水のように吹き出る血。私にとっては絶景だった。
「ふふふ。あなたのお姉ちゃん、死んじゃったねー♪」
また……歪な機械音がその場に響き、赤い花を散らしたような光景が広がった。
☆
私は殺した双子の死体を適当なバックの中につめた。…後で埋めに行くから。
あ、つめ忘れた。冷花の腕! いや、面白いから飾っておく? …さすがに腐るか?
腐りそうなのでカバンにつめて捨てます。さよなら。冷夏と冷菜。私の友達。
部屋の所々についた血痕をすべて綺麗にふき取った。ハエとか湧いてきそうだし。生臭いし。これで本当に何事もなかったように見える。私を見なければ。服に付いた血が怪しすぎる。
服も着替えて、二人の骸を埋めて部屋も綺麗にしてチェーンソーも片付けて、証拠は一切無い。
完全犯罪を葬り去った。そのうち私が犯人だとばれて警察に行くぐらいなら死んでやるし。ばれる前に家族・親戚を殺してしまおう。そうしたら誰が罰を受けるのかしら?
中2の私には分からない事だ。
さて、私は、3人の人を殺してきた。もう十分だろう。この遊びはやめようか………いや、3人も殺してきたんだ。この際、学校の一クラス消してみてもいいかも。
私はその遊びの楽しさを想像して微笑んだ。でも、今はまだやめておこう。これから連続殺人を犯してばれなかったら実行しよう。
家族や友人、もしくは恋人が目の前で殺されて狂ったような人の叫び声も聞いてみたい。…と、思ってしまう私は、やはりおかしい。こんな事を考えるの、もう人ではない。
これ以上殺しを続ければ、人には戻れない。……それでもいい。哀れな人の狂ったような叫びを何度だって聞いていたい。
続。