ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 殺人鬼少女の罪〜これはただの遊び〜 ( No.28 )
日時: 2011/08/02 11:02
名前: クリスタル (ID: d9npfmd5)

 今から遊びにに行こう。私は黒いコートを着て、黒い帽子をふかく被り、顔があまり見えないようにして、包丁を持って外に出た。

 春の今、外は結構涼しかった。中2になってまだ、1週間しか経ってない。これからの中2の生活を刑務所で過ごすか、ずっとこの遊びを続けられるかはまだわからない。

 だから、今のうちに殺しまくって——遊びまくってやる。ん? 中2って本人が刑務所行くんじゃなくて、親が行くんだっけ? どうでもいいか。




 私は、その辺の道を適当に歩いた。そして、通りすがる人を背後から包丁で刺した。

「ぎゃあっ!」

 人はすごく脆くて、2,3回刺したら動かなくなる。でも…飛び散る血や、哀れな叫びは、何度聞いても飽きない。だから、何度でもこの遊びを続けたいと思えた。

 次は、下校途中の小学生を殺した。何も言わずに死んでしまった。……とてもつまらない。殺した意味があまり無い。でも、『殺すこと』自体が楽しいのだから、意味の無い殺人は無い。

「わあああ! ひ、人殺しっ…!!」

 小学生を殺した直後、学校の同級生に見つかったが、かまわずそいつも殺した。何も言わずに逃げればよかったのに、哀れなやつだ。


                                     ☆


「これで23人目…」

 さっきの場所をうろうろしてたら捕まりそうなので、少し離れた沼の近くで、小学生を殺した。死体は沼に落とした。死体を落としたあたりの水が透明っぽい紅色に染まって綺麗だ。

 昨日と今日のをのをあわせて23人殺してきた。このやり方で20人も殺せるとは…自分の技術が怖い。 流石にそろそろばれるかもしれないので家に帰ることにした。

 私は、完全に殺人鬼になってしまった…。けれど、後悔してない。むしろ良かったと思う。こんな最高の遊びに巡り会えて……。

「まるで、人間の皮をかぶった鬼」

 誰かがそう言った。