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Re: 殺人鬼少女の罪〜これはただの遊び〜 ( No.45 )
日時: 2011/08/02 11:06
名前: クリスタル (ID: d9npfmd5)

第2章  殺人鬼の涙


 あの後は、大変だった。「私が本当の殺人鬼なのに、皆からは、あなたが殺人鬼だと思われるの。哀れね」と、言ったすぐ後に、緑川が自殺したから。お陰で警察になんか色々聞かれたりと、大変だった。(どっちにしろ、警察に色々聞かれたのだろう)

 とりあえず、手をケガしただけで済んだけど。あいつが犯人って事になったし。私は、無罪だ。

 さて、これからどうするか。殺人をやめて、人として生きるか? それとも殺人を続けて、鬼になるか?答えはすぐに決まった。

「今日も殺しに行こうか。」

 黒いコートを着て、黒い帽子をふかく被る。それから包丁を持って外に出た。

 私が向かったのは駅。わざわざ電車に乗って隣の町に行って、今度はその辺の人を殺すのだ。何人殺せるか? どんな事がおきるか ?とても楽しみだった。

                             ☆


 隣町について、適当な住宅街を捜した。 

 見つけた住宅街の適当な一軒家。ちょっと離れて、持ってたマッチに火をつけて、その家に投げた。

 そして逃亡。何人死ぬのかな〜♪

 火は、すぐに引火して自分も死ぬかと思ったが、全然大丈夫だった。

 そういえば、放火・殺人・万引きをすると、すごく罪が重くて、死刑だとか聞いたことがある。で、日本の死刑は、首吊りだとか聞いたことがある。

 そんなことはどうでも良かった。哀れな人の姿が見れればそれで良かったから。

 私は駅に行く途中、人通りの少なそうな道で人を殺した。包丁で刺して。今日はまだ使ってなかった。銀色の刃から滴る血を静かに見ていた。

「今、何人死んだんだろう?」

 ちょっと気になったのでつぶやいた。誰も答えるわけが無い。誰にも見られて無いか確認してから駅に向かう。

 駅で電車が来る瞬間に誰かを突き落とそうかと思ったが、早く帰りたかったし、人が多いのでやめた。


                           ☆


 次の日、テレビでニュースを見た。機能私が犯した放火では、9人死んだ。もっと死ねばよかったのに、ゴキブリ並にしぶとい。

 これで昨日死んだのは丁度10人。わあ、自分ってすごい。これで33人殺した。