ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 殺人鬼少女の罪〜罪と罰の呪縛〜 参照500突破! ( No.88 )
- 日時: 2011/07/19 16:45
- 名前: クリスタル (ID: d9npfmd5)
「で、ルキアはその『祟り』を解きたい?」
「『解きたくない』なんていったら変態よ」
「じゃあ、地上に行って、マツバという悪魔を捜すといいよ」
地上は、多分人間達の住む世界の事だろう。で、マツバって、誰だ?
「マツバさんは、確か地上の北の方角に位置する『北海風』にいますよ」
「北海風!?」
北海道のパクリじゃないか!北海風……。じゃあ、東京風も有るのかしら?
「ねえ、ツグミ。地上の首都は、なんていうの?」
「えーと……東京…腐です」
東京府じゃないんだ。腐ってるんだ?
「知らないの〜?ルッちゃん。地上は、47湯道腐風で出来てるらしいよ」
「あれ?いつものリーフに戻った?」
と、言うか47都道府県じゃないのか……何?湯道腐風って。
「そういえばルキアさん。リーフは、……2重人格です」
「はぁ?」
しばらく何も言わなかったツグミが、いきなり、リーフは二重人格発言。
「アハハ〜。そうなんだよ。私は二重人格なの〜。時々表に出てくるの。さっきのがもう一人の私。名前は、無い」
「へえ……」
「で、あの『祟り』の話だけど、ルッちゃんを囲んださっきの魔法陣は、『命のカウンター』。あの魔法陣に数字が書かれていた。あの数字が『0』になったら、ルッちゃんは、死ぬの。」
私が生きられる時間は、リミッター付きなのか。
「魔法陣の数字は『7』だった。もう時間は、無いんだね。早く地上へ行って、マツバに有ってきな。」
「いや、まって。地上へどうやって行くの?それにマツバって誰?」
私の質問は、無視された。
「待ってください!ツグミも行きます!さあ、ルキアさん!行きましょうっ!」
「ちょ…だから、地上にどうやっていくの!?」
私の質問は、やはり無視された。
「地上へのゲートを開きます!」
ツグミがそう言った瞬間、目の前に、『ドドドドー』と、音を立て、大きな穴ができた。
地面に穴ができるのでは、無く、空間に穴が開いたのだ。穴の向こうは、よく見えない。この穴が地上にうながっているのか………。
「じゃあ、リーフ。ツグミとルキアさんは、地上へ行ったと、魔王に報告してくださいね!」
「うん。行ってらっしゃい」
ツグミとともに謎の穴へ入ってみた。……暗い。何も見えない。と、思っていたら、すぐに眩しい光がみえてきた。
「ほら、地上へ付きましたよ」
「え?」
ものの3秒で付いた地上は、畑と、家の並ぶ田舎であった。
第5章 祟られ悪魔 完