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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 怪談話【お題募集】 ( No.25 )
- 日時: 2011/05/18 15:36
- 名前: かりん ◆SVvO/z.cC. (ID: ueXHoJNS)
- 参照: ただいまぁ!
11、浴衣
智子が、わたしに尋ねた。
「今日、夏祭りあったよね。一緒に行かない?」
もちろんわたしはOKした。
その日、うきうき気分で家に着いた。
その日の夜。
家にあった浴衣はダサかったから家に元からあった浴衣を着た。
その浴衣に身を包んだわたしは、いつもより数段大人びているように見えた。
そして、夏祭りが開かれる場所へ向かった。
急がなきゃ。
そして、待ち合わせの場所へ向かった。
智子はわたしを見て、いきなりおびえだした。
「いやあああ!!!来ないで!!」
「智子?わたしだよ?」
「いやあああ!!!」
そう叫び、智子は走っていってしまった。
何で?
わたしは悲しくなり、うつむいた。
わたしは悲しみを紛らわそうと、屋台へ向かった。
でも、みんな、わたしの顔を見るなり逃げ出した。
何で?
わたしは流れてきた涙をぬぐった。
その日のニュースでは、少女が死んだことを告げていることを少女はまだ知らず、今もその場所を彷徨っているのだ。
そして、その場所には「浴衣を着た少女の霊が出る」とささやかれるようになった。
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