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ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 怪談話【お題募集】 ( No.26 )
- 日時: 2011/05/18 19:48
- 名前: かりん ◆SVvO/z.cC. (ID: ueXHoJNS)
- 参照: ただいまぁ!
12、押入れ(半実話)
わたしは小さいころから人に見えなかったり、聞こえなかったことが、見えたり、聞こえたりする子でした。
簡潔に言えば霊感があるでしょうね。
これは、わたしが小学生に入ったばかりのことでした。
家に帰っても、親がおらず、いつも、テレビを見たりゲームを見たりしてました。
その日も、弟と2人で家にいた。
すると、弟が変なことを言い始めた。
「姉ちゃん。誰かに見られてる」
と、周りを見渡しても、人形、などの類は見当たらず、意を決して押入れを開けました。
「……!!」
そこには、わたしより少し小さな女の子が座っていました。
でも、そのこの目には悪意などは感じず、逆に優しい感じを覚えました。
でも、弟は1言、
「何もいないね」
その声を聞き、女の子は悲しげな瞳をし、消えました。
あの女の子は今も我が家にいるのでしょうか?
結局、その子は誰なのか今もわかっていません。
でも、今も、わたしの目には焼きついています。
あの子の優しげな目が。
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