ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 怪談話 ( No.43 )
日時: 2011/08/06 10:48
名前: 秋桜 ◆SVvO/z.cC. (ID: ueXHoJNS)

17「13階段」

学校の七不思議によくある、『魔の13階段』普段数えると12段なのに13段あるというもの。13段目を踏めばどうなるのか、誰もしらない。

そんな時、あるグループが名乗りを上げた。
そのグループは、通称『やくざ』先生すらも、口出し不能。

そんなグループが確かめようと思い立った時から始まる。

「なぁ。魔の13階段……試してみないか?」

「そうね。気になるし」

「でもよぉ……本当だったらどうするんだ?」

「お前怖がりだな」

「で、何時にする?」

「そうだなぁ……今日の午後11:50分はどうだ?」

「いいわね。じゃあ、その時間に学校集合」







そして、午後11:50分

「遅いぞ」

「悪ぃ悪ぃ……」

「時間にルーズな男はもてないわよ?」

「うるせぇな……」

「喧嘩すんなよ?……あれ?そういえばゴリラは?」

「見てないわ……逃げたのかしら……」

「怖がってたしな……明日、馬鹿にしてやろうぜ」

「賛成♪」

「同じく」

「じゃあ……試すか」

3人は、学校中にある階段を全て調べた。


「此処……が最後ね……」

「あぁ……」

「やな感じだ」

「じゃあ、一斉にいくぞ?」

「うん」

「わかった」


「1」

「2」

「3」










「11」

「12」

「……13?」

「嘘……」

「馬路かよ……」

「本当だったの?」

「でも……何も起きないぞ?」

「……帰ろうか」

「うん」








———3人はまっすぐ自分の家に帰った……はずなのに……


「え?何で学校に戻っちゃうの?」

「嘘だろ?」

何度進んでも……結局は学校に戻ってしまう……
















———その後の3人の消息は、いまだつかめないまま……


———今でも、家に帰る道のりを探して、さまよっているのでしょうか?