ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 気まぐれストリートファイト オリキャラ募集&参照100突破! ( No.35 )
- 日時: 2011/05/03 20:43
- 名前: 青銅 (ID: zXyKVICa)
〜第10話 八極拳VSCQC〜
西を攻めるロンとリイフェン。
現在、ビルが見える位置まで移動した2人。
「あそこか・・・行くぞ。」
「はいっ。」
慎重に進む2人。
しばらくして大通りの近くまで来ていた。
「まだいるかも知れぬのだぞ!探さぬか!」
「りょ、了解です!」
そこには赤いベレー帽をかぶった男が部下らしき男に指示していた。
それを建物の影から見ているロン。
「(ヤツが此処の司令塔か・・・。)」
「ムッ!そこかぁ!」
ベレー帽の男はロンたちのいる場所目掛けてナイフを投げる。
ロンはそのナイフをかわすと大通りに現れた。
「のこのことやってきたか!忌まわしいファイターめが!」
「そういう貴様もファイターだろう・・・そのナイフ術といい・・・CQCの使い手と見る・・・。」
「ほぅ、この技術だけで闘術を見切るとはなかなかだな!オマエ達!ここはこのゲルト様が戦闘の手本を見せてやるわ!」
そしてゲルトと名乗るナイフ2本を構える。
ロンも自らの拳法である八極拳の構えを取る。
「来い・・・。」
「八極拳か・・・そのような拳は当の昔に攻略済みだ!」
そういうとナイフで突くゲルト。
ロンはその攻撃をかいくぐるとその掌を胸におく。
しかし。
「もらったぁ!」
「っ!」
ゲルトはその腕目掛けてナイフを刺そうとする。
ロンはそのナイフ攻撃をかわすと距離をとる。
「やはりな・・・寸頸は攻撃する前に一瞬スキができる!貴様の拳など既に研究済みだ!」
「ほぅ・・・面白い・・・!」
再び接近するロン。
今度は頂肘を放とうとするがやはりナイフではばかれる。
「だから何度も言っておる!貴様の技はスキだらけと!」
今度はナイフを投げて攻撃。
ロンは回避しようとするも肩にかする。
「ロン様!」
「来るな!これは俺の戦いだ!」
駆けつけようとしたリイフェンを止めるロン。
「フハハ!2人がかりならこのワシを倒せたものを!」
「それは如何かな・・・?」
「何を強がりをぉ!?」
その瞬間、ゲルトの腹部に強烈な衝撃が走った。
よろけながら体勢を立て直すゲルト。
「グッ・・・何をした!」
「気功と呼ばれる技法だ。貴様などこれで十分だ。」
そういって両手で掌を打つとなにやら黄色いオーラが発射される。
ゲルトはかわす事が出来ず、直撃した。
たちまちダウンして気絶。
周りの部下達は一目散へと逃げていった。
「気功・・・間合いが離れた相手等には効果的といえば効果的だが・・・やはり体力を結構使うな・・・。」
息を切らしてそう呟くロン。
「ロン様、行きましょう・・・。」
「そうだな・・・行くか・・・。」
そしてその場を後にするロン。
ロンVSゲルト ロン勝利。
その頃、ビル内部。
「制覇よ。お前の部下のゲルトがやられたようだ。」
「ゲルトぉ?そんなヤツいたっけなぁ?」
そこには正来とその配下であろう男、制覇が話していた。
「部下じゃないのかね。」
「別にそんなやつ知るかよ。だけど倒したやつねぇ・・・此処まで来れたら俺の手で叩き殺してやんよ!」
制覇はそう叫んだ。
そして制覇は近くのサンドバッグを殴って壊したのだ。
彼はそのまま部屋を去っていった。
「フフフ・・・ロンとやら・・・君の相手は決まったようだね・・・。」
正来はそう呟くと彼も部屋を去った。
〜第10話 完〜