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Re: 気まぐれストリートファイト オリキャラ募集&参照100突破! ( No.38 )
日時: 2011/05/04 21:20
名前: 青銅 (ID: zXyKVICa)

〜第11話 斬人抜刀百番切り!〜

ロンが西のルートを攻略した頃、総と健吾のコンビは北のルートを攻めていた。

「いたぞぉ!全員かかれぇ!」

健吾と総を見つけた兵士たちは一斉にかかってくる。
しかし、健吾に近づけばその豪腕でねじり伏せられ、総に近づけば一瞬にして切り伏せられる。

「武器に甘えているな・・・そんな者に拙者らは負けぬ・・・。」
「この調子で行くぜぇ!」

こっそりと忍び寄って攻略したロンとは違い、健吾たちは真っ向からせめて行く。
向かってくる兵士達を次々と倒しながら徐々に進んで行く。
しかし、さすがに体力的に無理があった様子で徐々におされ始めてきた。

「ま、不味くねぇか・・・?」
「やむを得ぬ・・・戦略的撤退!」

一旦逃げる総達。
兵士達はそれを追いかけるがあまりの逃げ足の速さに追いつけなかった。

「なんて速さだ・・・。」
「何をやっている!追うぞ!」

兎に角見えなくなった総達を追う兵士達。
去っていった直後に何故か近くの狭い道から出てきた総。

「よしっ・・・OKでござるよ・・・。」
「へっ、マヌケな野郎どもだ。灯台下暗しってか?」
「裏道を知っておくと楽勝でござるな。」
「さて、鬼のいぬまに洗濯・・・ちゃっちゃと進むぜ・・・。」

いなくなったのを気に進む2人。
そしてビルの近く。

「ここでござるな。」
「ったく・・・エレベーターついてんだろうな?」

ビルを見上げる2人。
そのときだった。

「そこにいるのは誰だ!」

2人が声のするほうを向くとそこには鎧を纏った女がいた。
女は剣を2人に向けている。

「貴様ら、兵士ではないな・・・兵士はどうした!」
「生憎だが兵士はオレ達が騙して今オレ達を捜索中だぜ。」
「なるほど・・・貴様ら、我が兵士を欺いたわけだな・・・だが此処で終わりだ!我が名は警備隊長アシロ・アウター!この場で貴様らを処刑する!」

剣を構えるアシロ。
健吾もやる気満々に構えを見せる。
しかし、総に止められてしまった。

「お、オイ!何すんだ!」
「相手は剣・・・ここは拙者に任せられぬか・・・同じ剣を使うものでござるからな・・・。」

総はそういうと自らの刀を抜いて構える。

「チッ・・・しょうがねぇ。そういったからには勝てよ!勝たなきゃ殴るぞ!」
「任せるでござる・・・。」

そして戦いは始まった。
手始めにアシロが突っ込んでくる。

「戦闘では先陣を切ったものが勝つ!貴様もこれで終わりだ!フルムーン!」

そのまま大きく振りかぶり、大根切りを放つ。
しかし、その技は総に軽く避けられる。
アシロはさらにそのまま休む間を与えず連激を繰り出した。

「さぁどうした!刀を振るわぬか!」
「(むぅ・・・先陣をきるとはこのことか・・・。)」

攻撃する暇が無く、かわし続ける総。
しかし、その顔は苦しい感じの表情ではなく何かを見据えている様な表情だった。

「逃げてばかりとは情けない!これで止めだ!フルムーン!」
「見切った!」

また大根切りを放つアシロ。
しかし、総は遂に攻撃に動いた。
総は大根切りを受け流すと腹部に峰で殴打する。

「うっ・・・!貴様!敵に情けを書けるつもりか!」

再び向かってくるアシロ。
しかし、今度は総が攻勢に出る。
アシロは今度は休む間も無い攻撃に回避せざるを得ない。
アシロは一旦、距離をとる。

「くっ・・・なかなかやる・・・!だが警備隊長として負けぬ!」

そういうと総に向けて構えながら走る。
総は自分の刀を鞘に納める。

「なっ!貴様!バカにしているのか!」
「これが拙者のやり方である・・・。」
「貴様・・・なめた真似をするなぁぁ!!!イクリスプムーン!!!」

今度は水平に構え、強力な横切りを放つ。
しかし、総は動じない。
そして総も走る。

「漣流斬人抜刀術・・・閃切り!!!」

アシロの横切りにあわせ、高速の居合を繰り出す総。
そして刹那の時間が経過した後、アシロは倒れた。

「急所は外しておいたでござる・・・。」
「やったな。さて・・・進むぜ。」
「うむ・・・。」

そして総と健吾はその場を去った。
総&健吾組 北ルート攻略。

〜第11話 完〜