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Re: 気まぐれストリートファイト オリキャラ募集&参照100突破! ( No.39 )
日時: 2011/05/05 17:26
名前: 青銅 (ID: zXyKVICa)

〜第12話 番人とお化け屋敷と変則我流〜

今度は南ルートを見ていこう。
南ではなにやら兵士達が次々と泡を吹いて気絶している。
そこに走っているのはまだ気絶していない一人の兵士。

「ヒィィ!た、助けてくれぇ!」

兵士の後ろには・・・何と霊魂が追っているではないか。
霊魂は直ぐに兵士に追いつくと兵士の周りをぐるぐると回る。

「あ・・・あぁ・・・あ・・・。」

ぐるぐる回る霊魂に恐怖は最骨頂。
兵士は泡を吹いて気絶した。
それと同時に狭い路地からメイと紫庵が姿を表した。
先ほどの霊魂は月霊が操っていた物だ。

「フッフッフッ。これで此処に起きているヤツなんて一人もいないアルよ。」
「『何なんすか?あなた霊媒師ですか?』」
「似た様なもんアルよ。さっ、速く進むアルよ〜。」

先に進もうとした矢先、前方から何者かがやってくる。
勿論先ほどのようにメイは隠れて霊魂を操り、気絶させようとする。
しかし、その者は気絶どころか驚く気配一つ見せない。

「な、何でアルか!?」
「『相当、肝が据わってますね。』」
「ええい!何だ!うっとおしい!」

動揺を隠し切れないメイに冷静に者を見る紫庵。
男は霊魂をハエの様にうっとおしがっている。
すると男はメイが隠れた場所に振り向く。

「そこに居るのは解かっている。」
「ちっ、見つかったアルか。」

素直に出てくる2人。

「やはりファイターか!俺はジュハーダ・ティ!正来様が送り込んだ警備員だ!」
「ふーん。」
「『そーなんだー(棒読み)。』」

全くの棒読みで返答する2人。
それに怒り心頭のジュハーダ。

「貴様ら・・・!拳を構えよ!俺が直々に正義の鉄槌を放ってやるわ!」
「『どっちが正義なのだか・・・。』」
「まぁ、行くしかないアルよ。」

そういって構えるメイ。
紫庵も自慢の棒を取り出す。

「棒術に・・・見たこともない構えだな・・・まぁいい。行くぞぉ!」

構えて突進するジュバーダ。
一方、その突進を捌くメイと紫庵。

「猪突猛進アルね!」
「『こんなの簡単簡単。弱いね。』」

そして紫庵は棒を野球のごとく振りかぶった。

「『秘義!一本足打法!』」

某監督が現役の頃に使っていたあのバッティングのような勢いで殴打する。
たまらずダウンするジュバーダ。

「『どうだ!』」
「ぐっ・・・なかなかやる・・・。」

立ち上がるジュバーダ。
紫庵は再び構える。
ちなみにメイは・・・。

「やるアルね〜。」

完全に観戦状態である。

「おのれ・・・イッ!?」

起き上がろうとした瞬間に足を掬われる。
起き上がろうとすればスルほど足を掬われ、体力を失って行く。

「『へへ〜ん^^。これでパターンに入ったよ!』」
「くっ・・・こうなれば・・・。」

ジュバーダは仰向けになった。
寝ながら戦うつもりなのだろうか。
それをチャンスといわんばかりに棒を振り下ろす紫庵。
しかし、ジュバーダはそれを転がって回避すると背筋の力だけで飛び上がった。

「『な、何ー(@_@)!』」
「もらったぁ!」

そのまま急降下でパンチを喰らわせる。
大ダメージを受けた紫庵はダウンし、それにマウントポジションを取るジュバーダ。

「さぁ、処刑と行くか!」

そのまま紫庵に全力のパンチの連打を与えるジュバーダ。
既に紫庵は気絶。
にも関わらずパンチを続けるジュバーダ。

「ハッ!タヒね!タヒね!」

パンチを続ける。
そのとき、彼の顔面目掛けてキックが飛んできた。
そう、メイの蹴りだ。
吹き飛ぶジュバーダにパンチの連打で逆に目覚めた紫庵。

「『ウゥ・・・不覚っす・・・;;。』」
「大丈夫アルか?」
「貴様・・・。」
「完全に気絶してたアルね。それでも殴り続けるなんて、どうかしてるアルヨ。」
「ふんっ、貴様らに生きる権利などさらさら無いわ!」

起き上がるジュバーダ。

「ここからはメイに任せるアルよ。」
「『すみませんっす・・・m(_ _)m』」

そしてメイは構えを取る。
するとメイの周りに沢山の霊魂が集まる。

「何だ?」
「あたしとはお化け屋敷に入った気分で戦うネ!」
「ほぅ・・・世界一怖くないお化け屋敷になりそうだな!」

ジュバーダは突進をする。
突進の最中、メイの拳に霊魂が2、3コ宿った。
そしてメイはその状態でパンチを放つとジュバーダを弾き返す。

「ぐおっ!・・・貴様・・・何だその技は・・・。」
「あたしの闘術『冥霊清拳』の基本技アルよ!あたしの周りには無数の霊たちがいるアル!その力を借りる拳法がこの『冥霊清拳』ネ!」
「くそっ・・・なめた小細工をぉ!」
「愚かネ!」

メイの拳にまた霊が宿る。
そして再び突進してきたジュバーダの腹部にパンチを放つ。
ダウンするジュバーダ。

「ぐぉぉ・・・!」
「そんじゃ止めアル!」
「『自分も参加!』」

メイが拳を振り上げると今度はメイの拳に10体の霊が宿った。
そして紫庵はジャンプして棒を振り上げた。

「冥界破砕拳!」
「ジャンピングハイパーミラクルえぇ〜っと・・・クラーッシュ!!!」

そういうとそれぞれ拳と棒を振り下ろした。
強烈な同時攻撃の前に気絶するジュバーダ。

「勝利アルヨ!」
「『やったね^^!』」

そして先へと進むメイと紫庵。
メイ&紫庵組 南ルート攻略。

〜第12話 完〜