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Re: 気まぐれストリートファイト オリキャラ募集&参照100突破! ( No.42 )
日時: 2011/05/08 16:13
名前: 青銅 (ID: zXyKVICa)

〜第13話 超絶コンビ、タカ&クララ〜

最後に東ルートを攻めるレオン、タカ、クララ。

「行くぞぉ!」

レオンが高らかに叫ぶと大通りを3人と駆け抜ける。
兵士達は立ち向かう物の次々と倒されて行く。
完全にごり押しで行くつもりだ。

「四六拳!」

前進しながら拳の乱打を放ち、向かってくる兵士達をドンドン倒しながら進む。
タカも近くにあった折れた電柱を軽々と振り回し、次々と倒して行く。
一方のクララは2人のように行かず2人の合間を縫ってきて襲い掛かる兵士を相手にしていた。

「たいした事ねぇな!これならいけるだろ!」
「ですね!」

完全にレオン達が押して行く。

「何をしとるか〜!はよ倒さぬか〜!」
「ですけどこればかりは流石に!」

敵の大将である大男が命令をするが兵士に遮られる。
アレだけ倒されればまさに普通であるが。
それに怒った大将は動き出す。

「ならばワシがやってやるワイ!」
「おっと、敵将のお出ましかい!」
「先手もらいます!」

大将はレオン達の前にはばかる。
タカは持っていた電柱を思いっきり振り下ろした。
しかし、大将はガードせずに電柱を喰らえば逆に電柱が破壊されたのだ。

「どうじゃい!ワシの防御力をなめるな!」
「なんていう石頭・・・ならばここは僕の手で行きますかね。」

構えるタカ。
さらにその後ろからクララも来る。

「ここは私もやらせてください。」
「・・・解かりました・・・。」
「お前ら!張り切って行ってこい!今日は俺はパスするぜ!」

珍しくレオンは観戦すると公言し、一歩後ろに下がる。

「さ〜て、行くか!」
「いざ尋常に勝負!」

そして戦いは始まった。
先ずタカと大男が腕を組み合い、力比べをはじめる。

「ぬぬぬ・・・。」
「はぁぁ・・・。」

小柄ながらも怪力の持ち主であるタカ、それに負けない怪力を誇る大男が激しい押し合いを見せる。
お互い互角の勝負を見せた後、タカは片手を離す。

「相撲48手の一つ 一本背負い!」

一本背負いを放つタカ。
勿論まともに喰らってしまう大男。

「はっ!開!揉!」

立て続けに鉄扇で攻撃をするクララ。
それに耐え、起き上がる。

「えぇい!何と小癪な手を!」
「続けていきますよ!」

続けてぶちかましと突っ張りを連発したあと、クララがタカを踏み台にして鉄扇で捌く。
その後はほぼタカとクララの一方的な戦いを見せる。
大男も押されながらもその脅威のうだれ強さで耐え抜く。

「えぇい!まどろっこしい!アレを出せ!」
「は、ハイッ!」

巨大なハンマーとガチガチの鎧を持ってくる兵士達。
鎧を装着してハンマーを軽々と振り上げる大男。

「ふっふっふっ。ガチガチの筋肉の上からさらに装甲だ。これには適うまい。」

そしてハンマーを振るう大男。
クララは見事に受け流すがタカは直撃。
近くの建物まで吹き飛ばされる。

「わっ!タカ!」
「タカ君!」
「イッチョ上がり!さて、次は・・・」

そういった瞬間にタカは建物から出てくる。
タカは口に含んだ血を吐き出して戦場に戻る。

「な、何だ!?このハンマー3tなのに!?」
「相手にとって不足無しですね。」
「さすがタカ。頑丈。」

再び大男の前に立ちはだかるタカ。
そして構えを見せる。

「この・・・もう一回やってやるわ!どりゃ!」
「甘いです!」

ハンマーのヘッドを前進する事で回避する。
そしてタカは両手を引っ込める。

「行きますよ!相撲基本技 突っ張り!」

強烈な張り手の連発を放った。
すると何と鋼鉄の鎧を砕いたのだ。

「な、なななナンだと!?鎧が!?」
「相撲48手奥義 内無双!」

足を掴んで投げ飛ばす。
そしてタカは思いっきり頭を振り上げる。
その背後からクララが走ってくる。

「よ〜し、行きますよクララさん!」
「勿論です!」
「相撲番外奥義 ハイパー杭打ち頭突き!!!」

タカが倒れた大男の頭に向けて頭突きを放つ。
それも只の頭突きではなく、クララが後方から回し蹴りを放ち、勢いをつけた強力な頭突きだ。
当然、その威力になすすべも無く気絶する大男。

「よ〜し、よくやったタカ!後は俺がこの世の地獄でも見せてやるか。」
「ぜ、全員退避〜!」

その言葉に恐れを抱いた兵士達は一目散に逃げ出す。
レオン組 東ルート攻略。
よって全てのルート制覇となった。











その頃、正来の部屋にて。

「ほう・・・囲まれたか・・・いや、これも想定の範囲内だな。そうだろう?そこに居るものよ。」

そういった時、上のダクトから男が降りてきた。
その男・・・そう、ロアである。

「おやおや、久しぶりだな少年。依然見たときより大きくなったな。」
「正来!貴様を今度こそ・・・!」
「今度こそナンなんだね?ワインでもくれるのかね?」

正来をにらみ、強く言うロアにそれをなだめる様な言葉遣いで正来は語りかける。

「貴様・・・よくも俺の両親を・・・!」
「おや・・・やっぱり親の仇かね?弱者に何が出来るのだね?」
「貴様ぁ!」

ロアは怒りに任せてストレートパンチを放つ。
続けてハイキックに裏拳、止めにサマーソルトキックを放つが正来はそれを鮮やかにかわして行く。

「しばらく見ないうちに格闘技を覚えたようだね・・・その多彩な技はミックスト・マーシャル・アーツだね・・・。」
「よく解かっているな・・・全ての格闘技が合わさったもの!貴様にこれが勝てるかぁ!」

フックパンチを放つ。
しかし、正来はそれを回避するとロアの鳩尾目掛けて突きを放つ。

「がはっ・・・!」
「ふっ・・・。」

さらにもう一発鳩尾に放つと今度は足払いで転ばせる。
そしてロアの首根っこつかみ、地面にぶつけてゆく。

「ハッ!何が親の仇だ!弱者が粋がってんじゃねぇよ!弱者は弱者らしく物乞いでもしてろや!!!」

紳士的な態度から一変、強烈な言葉を吐きつけて地面に顔面をぶつけて行く。
そのとき。

「なぁ、ボス。そのくらいでいいんじゃねぇの?」

そこに居たのは4人の男女だった。

「おや・・・これは我が配下最強の拳士達よ・・・。」
「オレ達の任務はわかってるんです。こいつにそれを見せ付けましょう。」
「ふっふっふっ・・・相変わらずいいことを考えるね・・・。」

ロアを離す正来。

「さて・・・君達にはこれからヤツラを始末してもらおうか・・・我が幻獣たちよ!」

先ほどとは打って変わって高揚なテンションで語りかける正来。
おして次々とマシンガントークで喋る。

「ロシア発のシステマの達人!鯨の制覇!」
「了解。」
「独眼龍伊達政宗の魂を継ぎし女!独眼龍王 夜須葉!」
「はっ。」
「水流と激流の融合体!還し身累加!」
「う〜っす。」
「そして漆黒の処刑人!黒豹の驫木!」
「・・・・・。」
「頼んだぞ貴様ら!」
「「「「了解しました。」」」」

そして4人は去っていった。
正来の部下最強の幻獣たち、レオン達は適うのか・・・。
そしてロアの過去はいかに・・・。

〜第13話 完〜