ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 気まぐれストリートファイト オリキャラ募集&参照100突破! ( No.46 )
日時: 2011/05/08 18:43
名前: 青銅 (ID: zXyKVICa)

〜第14話 幻獣門を超えろ!〜

全てのルートを攻略したレオン達。
そして中に入って行き、中の番兵をも倒して行く。
全て倒した後、レオン達はとある部屋につく。

「ここは・・・何だ?」
「扉が4つ・・・。」

その部屋には白い鯨、青龍、『河』と言う文字、そして豹のマークがついた扉があった。

「なぁ、おい。どの扉入るか?」
「さぁ・・・。」
「悩んでいるようでござるな・・・。」

レオンはその声に振り向く。
そこには総と健吾たちがいたのだ。

「おー、お前ら無事だったか。」
「当然でッせ旦那!」
「この通り、他の者も見えてきたでござるよ・・・。」

噂をすればロンやリイフェン、紫庵たちも駆けつけた。

「ふっ・・・やはり全員残ったな・・・。」
「『僕らは負けませんから(^▽゜)v』」

全員、無事と再会を喜んでいる様子。
その時だった。

『皆様、残ったようだね。』
「その声・・・正来か・・・。」
『よくお分かりだね。さて、これから君達にはこの幻獣門をぬけてもらおうじゃないか。何、一人一門、クリアした物がぬけられるという簡単な物だ。』
「たった4つで大丈夫なのか?」
『4つで十分だ。』
「なめた口叩くじゃねぇか・・・いいぜ!俺は豹の門をくぐる!」

先ずレオンが先陣を切って豹を志願。

「なら、僕は河の門を。」
「俺は・・・白鯨の門をくぐる・・・。」

ロンとタカも志願する。

『そうかい・・・では、龍の門は・・・。』
「よっしゃ!旦那!ここは俺g」
「私にお任せを。」

健吾が言おうとした時、それを遮ってリイフェンが志願する。

『よし、決定だね。』
「俺は・・・?」
「時を待つでござるよ・・・。」

半泣きの健吾を宥める総。

「お前の文もやってやるぜ。」
「スマネェ・・・旦那・・・。」
『では・・・誰から先に・・・?』
「ロン様、ここは私が先陣を切ります。」
「・・・任せた・・・。」

リイフェンが先手を志願する。
ロンはそれを許可した。

『決まったようだね・・・くぐるが良い。』

そして龍の門をくぐるリイフェン。

「相手は誰だ・・・。」
「ふっ、揚羽蝶か・・・。」

そこにいたのは眼帯をしたリイフェンと同じくらいの歳をした女だった。
さらに横から変な男が出てくる。

「さぁさぁ、始まりました!幻獣門の戦いが!あっ、申し送れました。私、実況兼審判の佐山 小五郎と申します。」
「貴様、公平なジャッジを頼むぞ。」
「お任せください!」

やけにハイテンションな審判だ。
リイフェンはそう思った。

「それでは始めます!青コーナー、黄昏の揚羽蝶、孫・李意布燕選手!」

袖から数本のクナイを取り出すリイフェン。

「赤コーナー、青龍門を担当するお方、そして独眼龍伊達政宗の血を引く女!独眼龍王 伊達夜須葉選手!」

そういうと小五郎は何処からか持ってきたラジオのスイッチをつけて大きな歓声を起こさせる。
呆れる両者。

「そんな訳で開始!えッ?勿論私の出番は終了時までひとまず」
「邪魔だ。」

キックで小五郎を吹き飛ばす。
それを合図に試合は始まった。
まずはリイフェンはクナイを構えて突進する。
そしてクナイを振るった。

「甘い!」

余裕でそれを回避するとハイキックを繰り出す。
回避しようとするが間に合わずそれをまともに食らうリイフェン。

「くっ・・・やはり一筋縄ではいかない様子・・・なら!」

リイフェンはひょうたんを取り出した。
そしてそれを夜須葉に向けて投げつける。

「くだらん!」

それを蹴りで弾こうとする夜須葉。
しかし、ひょうたんを蹴ったとき、容器が割れて中身の液体が飛び出た。

「な、何だ!?」
「孫流忍術 火遁!」

クナイで地面をこすって火花をおこし、液体につける。
すると液体は燃え出した。
そう、液体はエタノールだったのだ。

「熱っ!」
「いまだ!孫流忍術 影脚!」

跳躍して蹴りを放つ。
しかし。

「舐めるなぁ!トルリョ・チャギ!」

影脚に対抗して回し蹴りを放つ。
その蹴りはぶつかり、両者跳ね返る。

「くっ・・・テコンドーか・・・。」
「まだまだ行くぞ!アプシャ・ブシギ!ネリョ・チャギ!」

前蹴り、踵落しのコンビネーションを決める。
その猛攻の前に回避せざるを得ないリイフェン。

「くっ・・・。」
「もらったぁ!」

回避するリイフェンの首に足を引っ掛ける。

「コロ・チャギ!」

そのまま地面に叩きつける。
受身もとれず、そのままリイフェンは大ダメージを負った。

「うぐっ・・・!」
「まだ立ち上がるか・・・無駄だ!この技はたとえ決め手にならずとも確実に相手の体力を尽くす!勝負は決まった!」

そのままリイフェンに蹴りを入れる夜須葉。
その頃、扉の外は。

「ちっ!何て野郎だ!」

外からはモニターで内部の様子を確認している様子。

「おい!ロン!どうすんだアレ!」
「心配するな・・・あいつは俺が一番よく知っている・・・あんなのに負けはせぬ・・・。」

笑みを浮かべるロン。
一方、夜須葉は休む事も無く蹴りを入れる。

「くっ・・・こうなれば・・・。」

足を思いっきり振り上げる。
ネリョ・チャギの体制だ。

「止めだ!ネリョ」
「かかった!」

リイフェンは軸足を掴んで思いっきり引く。
たちまち転ぶ夜須葉。

「うおっ!?」
「やるなら今・・・!」

リイフェンは刃の無いクナイ数本とひょうたんを取り出すとひょうたんにクナイを刺す。
そしてそれを抜いて地面をこするとクナイに火がついた。

「孫流忍術 焔クナイ。」

そしてそれを千夏目掛けて連続で殴打。
炎のおかげでダメージ倍増。

「熱っ!」
「止めだ・・・孫流忍術 夏夜!」

そのままクナイを縦に振り下ろす。
吹き飛ぶ夜須葉。
そこへ小五郎が駆け込む。

「う〜ん・・・決まったようですね。勝者 孫・李意布燕選手!」

小五郎がそう叫ぶとリイフェンは差って行く。
そして扉の外。

「よくやった・・・リイフェン。」
「ロン様〜!お褒めの言葉ありがとうございます〜♪」

ロンに駆け寄るリイフェン。

「(裏表激しいやつ・・・。)」

レオンはそう思った。
そのとき。

『おやおや、夜須葉は負けたようだね・・・。』
「正来か・・・。」
『さて・・・次の参加者は誰だね?』
「じゃあボクが。」

タカが前へ出る。

「OK!思いっきりやって来い!」
『決まったようだね。さぁ、中に入るが良い。』

正来がそう言うと、タカは『河』の扉へ入っていった。

〜第14話 完〜