ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 気まぐれストリートファイト オリキャラ&コメ募集中 ( No.6 )
- 日時: 2011/05/29 09:33
- 名前: 青銅 (ID: XpqlmRGJ)
〜第3話 ヤツの名は村雨 崙〜
レオン達は地下街の路地裏にいた。
そこにはレオンと数人の男がいた。
その周りに野次が集まっているのを見ると恐らくはストリートファイトである。
「おい、小僧。この数には勝てねぇだろ?」
「勝てないと解かって人海戦術で来たか・・・。」
「あ、兄貴・・・これ、まずくないですか・・・。」
数人の男のリーダーだと想われる人物。
その男はかつてレオンに勝負を挑み、やられた大男だ
「しかもコイツら、何とボクシングの選手だ。心得を持ってる数人の男・・・これには」
「あ〜、ハイハイ解かった解かった。とっととかかって来な。タカ、下がっとけ。」
「ハイ。」
レオンはあくびをすると挑発をする。
勿論、それに黙っていない大男。
「この野郎・・・やっちまえ!」
「おぉう!」
4人のボクサーはレオンの周りを囲むと一斉にストレートパンチを繰り出す。
しかし、レオンはそれを意図も簡単に跳躍で回避した。
「何っ!?」
「なっちゃいねぇな。まだ未熟なヤツラだろ?」
着地してそういうレオン。
ボクサーは今度は真正面から一斉に突進してくる。
「こ、これなら如何だ!」
ボクサーの一人がストレートを放つ。
勿論、跳躍して避けるレオン。
しかし、ボクサーは一人を踏み台にするとレオンと同じ高さまで跳躍した。
「またトリッキーな・・・。」
「うるせぇ!これでもくらいな!」
ボクサーは宙に浮いた状態でベアナックルを放つ。
しかし、レオンはそれをガードするとお返しとばかりにパンチを繰り出し、残りの仲間に目掛けて一人を落とす。
見事に落とされた一人に、巻き込まれる三人。
「どうだ?オレには人海戦術はつうじねぇ。」
「ぬぬぬ・・・うぉぉ!!!食らえ!!!」
そういうと大男はその豪腕を振りかぶり、殴りかかる。
レオンは交わし懐にもぐりこんだ。
「さ〜てと・・・二の舞にしてやるかぁ!」
「その手には乗らんぞ!」
レオンはみぞおちに向けてパンチの連打を繰り出す。
しかし、男はダメージを受ける気配は見られなかった。
「な、何だ?びくともしねぇ。」
「ふっふっふっ。今回はこの腹部に小細工をした。お前のパンチは、この腹部に通用せぬ。」
「また凝ったもんするな〜・・・。」
レオンは間合いを離して構える。
大男は接近してその豪腕を振るう。
「ちっ・・・以前より強力・・・。」
「ハッハッハッ!これは勝ったぞ!」
回避するレオンを見て高らかに勝利宣言をする大男。
そして大男はレオンを壁まで追い込む。
「止めだ!これで潰れなぁ!!!」
男は渾身のパンチを繰り出した。
しかし、レオンはその腕を踏み台にすると跳躍し、大男の顔くらいまで来る。
「擢脚翻子拳 虎尾腿!!!」
大男の顔面に強烈なキックを放つ。
たまらず悶絶する大男。
「ぐぉぉ!いてぇぇぇ!」
「お前アホだな。防御するなら顔面も防御しとけってんだ。」
そういうと悶絶する大男の顔面に拳を振るう。
「ぐあぎゃぁぁぁぁ!!!!!」
「オレの勝ちだ。もっと実力つけな。」
「さすが兄貴です。」
そういって去ろうとするレオンとタカ。
しかし、大男は起き上がった。
「ぐぁぁ!もう一回だ!もう一回やれ!」
「お前しぶといな・・・。」
「今度こそ!今度こ・・・っ。」
「何だ?」
大男はそのまま倒れた。
その背後にいたのは、レオンと同年代で栗毛の髪に黒い瞳を持った青年と黒いポニーテールと身軽そうな服をした女の2人組みだった。
「貴様か・・・レオンと言うのは・・・。」
「レオンはオレだが・・・テメェは誰だ!名を名乗れ!」
レオンは怒鳴るように男に言う。
そして男は答えた。
「オレの名は村雨 崙・・・使用武術は・・・八極拳だ・・・!」
〜第3話 完〜