ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 気まぐれストリートファイト オリキャラ募集&参照100突破! ( No.68 )
- 日時: 2011/05/27 14:23
- 名前: 青銅 (ID: XpqlmRGJ)
〜第20話 紫庵ニューウェポン〜
予選のサバイバルが始まった。
既に会場は無数の拳士達の戦いで乱れている。
邪魔したり、タイマンを張ったり・・・様々だ。
「ほらよっ!四六拳!」
「内無双!」
「『高飛びキック!』」
レオン達3人組も奮闘している様子。
そんな中、紫庵は2人から離れ、ある一人の男に向かう。
タイマン勝負を狙ってるようだ。
「『おい!ボクと勝負しろ!』」
「あぁん?」
向かっていった先の男は、右手が剣になっている男だった。
「おーっと!此処でタイマンバトル勃発です!今回のカード(対戦者)は完全オリの我流拳 紫庵選手!対するは変幻自在の義手の右手、スクイッドアーム呉 永正選手!」
「めんどくせぇ・・・一気に決めてやる!」
剣の右腕で紫庵に突き刺そうとする永正。
しかし、紫庵は得意の棒術でいとも簡単に防いでゆく。
そこから、武器の打ち合いを始める両者。
「『もらった!一本足打法!』」
「ウグッ!」
しかし、さすがに剣一本では棒にかなわない。
「なら・・・鎖ボール!」
男は剣の義手を抜き、変わりに鎖鉄球のついた義手をはめる。
「でましたー!変幻自在の義手!彼の得意技!」
「くらいな!ハンマーストリング!」
強烈な振り下ろし攻撃を行う永正。
紫庵は棒で防御をするが、その攻撃の前にたちまち棒は折れてしまう。
「紫庵!加勢するぞ!」
その様子を見ていたレオンが向かう。
しかし。
「『先生!これはボクの戦いです!手出し無用ですよ!』」
「紫庵・・・だけど!」
「『とうとうボクのニューウェポンを出すときが来ましたね・・・。』」
「おーっと!此処で紫庵選手は武器変更だぁ!」
紫庵は背負っていたバッグのチャックを開ける。
そしてある武器を取り出した。
その武器とは・・・。
「『これがボクの武器だぁ!』」
「・・・・・。」
「・・・・・。」
唖然とする永正とレオン達。
「・・・マグロじゃん・・・マグロじゃん!!!」
「オーッと!紫庵選手が取り出した武器は、何とマグロだぁ!!!」
そう、その武器はマグロだったのだ。
「『マグロの何処がいけないんですか!魚屋に言いつけますよ!』」
「うっせバーカ!何食べ物粗末にしてんだよ!殴るぞコラ!!!」
「『そもそもこれは硬質ゴムで作った物ですよ!?何でダメなの!?』」
「逆に聞くぞ!何でマグロの形なんだよ!」
小競り合いを始めるレオンと紫庵。
それを見ていた永正は・・・。
「アホくさ・・・これで止めにしてやるか!」
再びハンマーストリングを繰り出す永正。
しかし。
「『邪魔ぁ!』」
鎖鉄球は紫庵のマグロに簡単に弾き返されたのだ。
永正はその鉄球を喰らってしまう。
「ウグッ!・・・だったら装備変更!ソードアーム!」
先ほどの剣の腕を装着して接近する。
しかし、その剣を振るったとき、マグロに防がれ、顔面にマグロの一撃を食らった。
「がはっ・・・。」
「『止めだ!』」
一気に接近してマグロを振り上げる。
「『ウルトラダイナミックえぇ〜っと・・・ホンマグロー!!!』」
かっこよく決めたいけどやっぱり思いつかず只のマグロのたたきつけを繰り出す。
それ脳天に直撃した永正はダウン。
「決まったぁ!勝者、紫庵選手!」
「『どうだっ!』」
「すげーなぁ。マグロって。」
見事に勝利を収めた紫庵。
そして・・・。
「此処で予選終了です!生き残った皆様、本戦トーナメントの舞台である次の闘技場へ向かってください!」
予選は終了してレオン達は闘技場へ向かう。
「さーてと・・・次も暴れてやるか!」
「皆さん大丈夫かなぁ・・・。」
「まぁ、大丈夫だろ。アイツラなら。」
残った仲間達の事を心配しつつも進んでゆくレオン達。
次は本戦トーナメントである。
どんな戦いが待っているのであろうか。
〜第20話 完〜