ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 気まぐれストリートファイト オリキャラ募集&参照300突破! ( No.72 )
- 日時: 2011/05/29 21:12
- 名前: 青銅 (ID: XpqlmRGJ)
〜第22話 関節殺法を破れ!〜
「さぁさぁ始まりました第2回戦!脅威の霊感で亡霊すら味方につける中国代表の魔女!冥界の送り人、明 月霊選手!対するはブラジル代表、サブミッションの達人にしてブラジリアン柔術界の帝王に君臨する男!アイアンアナコンダ アンドリュー・ダイゴ選手!」
「ふむ・・・この小娘が相手か・・・勝負はついたようなものだな。」
「舐めてくれるアルね。やたらと『ア』の字が多いおっちゃん。」
互いに挑発を始める両者。
一方、客席では・・・。
「・・・兄貴、これ勝てるんですか?相手の名前はこっちでも聞いたことがあるくらいの人ですが・・・。」
「アホか。アレでもメイは相当の実力だぜ。関節技だけで足りるかよ。」
「それならいいですけど・・・。」
そして舞台。
両者互いに激しくにらみ合う。
相当勘に触るほどの挑発を行ったのだろう。
「で、では〜・・・何かアレなんで始めましょうか・・・勝負開始!」
ゴングが鳴らされると同時に両者が間合いを詰め始めた。
「冥界破砕拳!」
先手を取ったのはメイ。
拳に霊をこめての突きを放った。
しかし、アンドリューはそれを交わすとメイを押し倒す。
「うっ!?」
「甘いな小娘・・・ブラジリアン柔術の真髄であるサブミッション(関節技)を見せてやろう・・・!」
そういうとメイにアームロックを仕掛ける。
メイは苦しみながらも冥界破砕拳を仕掛けて脱出する。
しかし、脱出したのもつかの間、すぐさま間合いを詰めてアキレス腱固めを繰り出す。
メイの関節はギリギリと悲鳴を上げる。
「うぅ・・・あがぁ・・・!」
「如何だ。どれだけ頑丈であろうと関節は鍛えられん。其処を狙えば一撃だな。」
「うぐっ・・・冥界破砕拳!」
再び冥界破砕拳で関節技を脱出するメイ。
アンドリューは立ち上がろうとするメイに対して再び押し倒して関節を決める。
「メイ選手!これは不利です!解説の累加さん、如何思いますか!?」
「やはりこれはアンドリュー選手に軍配が上がりますかねぇ。」
実況解説共にアンドリューの勝利を確信した。
一方の客席では・・・。
「あわわ・・・ピンチですよこれは・・・。」
「勝負アリ・・・でござるな・・・。」
「バカヤロウ!!!」
「あ、兄貴!?」
「あのな、まだ始まったばかりじゃねぇか。よく見てみな。時期に解かる。」
そして舞台。
関節を極めるアンドリューはその力をさらに強める。
「勝負あったぞ小娘。ギブアップをすれば止めてやろう。どうする?」
「簡単な話しアルね・・・アンタが負けるアルよ!」
「ほぅ・・・なら・・・。」
力を入れようとした瞬間、メイの拳に霊が宿る。
またも冥界破砕拳だ。
「うぐっ・・・こしゃくな!」
「今アルよ!」
先ほどのように再び素早く関節技を掛けようとする。
しかし、メイは特に抵抗もなく胴回りに足を挟むのみで簡単に捕らえられる。
「さて・・・マウントポジションをわざわざ取られるとわな・・・止めと行くか・・・。」
アンドリューは今度は締め技を繰り出した。
窒息させるつもりであろう。
しかし、メイは笑みをこぼしていた。
「何がおかしい。」
「マウントポジションって言うのは・・・こうするアルよ!!!」
メイはアンドリューの耳を横に引っ張るとそのまま回転。
逆にマウントポジションを取った。
「な、何だとっ!?」
「さ〜て・・・よくも痛めつけてくれたアルね〜・・・アタシの必殺の拳を見せてやるアルよ〜!」
メイはその腕を振り上げる。
するとその拳に次々と霊が集まってきた。
「かつてない威力で送る冥霊清拳究極奥義、天地崩壊激!!!」
その拳をアンドリュー目掛けて振り落とした。
拳はアンドリューの顔面を正確に捉え、そのままアンドリューは気絶。
「勝負ありアルね。」
そして立ち去ろうとしたその時だった。
アンドリューが起き上がり、メイの胴を足で挟んだのだ。
「とったぁ!この状態なら俺は無敵当然なのだよ!」
「それはブラジリアン柔術の時だけアルよ。」
そういうとメイは勢いよくジャンプした。
「あ〜来たな・・・これ・・・。」
「ナンなんですか?」
「メイはプロレスのパワーボムが超得意なんだよ・・・。」
凄い高くまで上昇した後、急降下する。
「アタシ流奥義 メイ式パワーボム!!!」
そのままアンドリューの後頭部を地面に叩きつけた。
こんどこそ気絶するアンドリュー。
「勝負アリィ!!!勝者、明 月霊選手!決まり手 パワーボム!」
「ふぅ・・・やっと終わったアルね。」
「お疲れ!」
「それにしても・・・か、関節が・・・。」
「そりゃ、アレだけやればな。」
さすがに聞いたようで関節の痛みを訴える。
「ここは拙者にお任せあれ。レオン殿達は次の試合を。」
「了解。」
レオン達は次の試合を観戦する事に極める。
さぁ、次は誰が戦うのだろうか。
〜第22話 完〜