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Re: 気まぐれストリートファイト オリキャラ募集&参照300突破! ( No.80 )
日時: 2011/11/10 22:43
名前: 青銅 (ID: R1mLUEm9)

〜第26話 変幻自在の決闘 忍術VS我流拳〜

「さぁさぁ続いての対決はこちら!変幻自在の忍術の使い手!黄昏の揚羽蝶 孫・李文選手!対するはこちらも変幻自在の我流拳の使い手!紫庵選手!」
「同じ修羅場を潜り抜けた仲とはいえ手加減は致しませんことよ?」
「『まぁ、こちとらも同じ事っすよ(‾ー‾) 』」

お互いに武器を手にする。

「それでは勝負開始!」

ゴングが鳴ると速攻でリイフェンが忍者刀を振るう。
紫庵はそれを自慢の棒で受け止めた。

「『へへっ、大したことないね(‾m‾*)  今度はこちらから。一本足打法(  ゜Д゜)ノ』」

自慢の棒をバットのように持ち、あの野球監督が現役の頃使用した打法を放つ。
それをリイフェンは軽やかに身を翻して回避した。

「開始直前から見事な武器のオンパレード!解説の累加さん!」
「正直、武器は腕によりますからねぇ。ムエタイの膝や肘、テコンドーの足と同じなんですよ武器は。」

そういっている間に武器の打ち合い。
するとリイフェンは間合いを離し、印を結ぶ。

「孫流忍法 分身!」

リイフェンは高速で動き、4人に分身する。

「『な、何なのこれ!?(@_@)』」
「おーっと!此処で孫流忍法だぁ!」
「「「「行きますわよ。」」」」

分身したリイフェンは四方から攻めてゆく。
どれを攻めるか迷う紫庵は後ろに来たリイフェンの攻撃を当たりかける。
攻撃してきたリイフェンの所に振り向くがそうすると別のリイフェンの攻撃。
防戦一方の紫庵。

「さすが孫流忍法。変幻自在ですねー。」
「やはり武器だけでは無くいろんな技を使えるリイフェン選手が優勢ですかね。」

次々と休む事のない攻撃を放つリイフェン。
それに遂に紫庵が怒りを見せる。

「『おりゃあああ【#・∀・】』」
「此処で紫庵選手!棒を持って大回転だぁ!!!」

大回転で分身に攻撃を当てまくる紫庵。
リイフェンはたまらず分身を解除する。

「なかなか…。」
「『さすが忍者だねぇ"o(▼皿▼メ;)o"プルプル』 」
「ご立腹の様子の紫庵選手に対し、冷静な態度を崩さないリイフェン選手!これからどうなる!」
「てか、アイツ顔文字連発しすぎてない?てか何時から使ってんのよ。」
「おっと!此処で両者間合い詰める!」
「無視?」

間合いを詰めて打ち合いを始める両者。
その時、リイフェンが瓢箪とクナイを取り出し、クナイでそれを切り裂いた。
そしてクナイを地面にこする。

「奥義 焔クナイ。」
「此処でリイフェン選手勝負に出たぁ!」
「『そんなもので(,,#゜Д゜)』」

燃えるクナイを使い、連続攻撃を仕掛けるリイフェン。
それに対して紫庵は自慢の棒で的確に防御して行く。

「さすが…ですが防御ばかりではアレですが?」
「『ならこっちもこれで決める!』」

そして紫庵は棒を思いっきり振り上げる。
リイフェンもそのクナイを構えた。

「ハイパーミラクルえぇ〜っと…クラーッシュ!!!」
「此処で紫庵選手、必殺技だぁ!!!」

思いっきり棒を振り下ろす紫庵。
しかし。

「孫流忍法 夏夜!!!」
「『(@_@)』」

リイフェンはクナイで棒を弾いたのだ。
たちまち武器をなくした紫庵。

「これで終わり…っ!?」

止めを刺そうとしたリイフェン。
しかし、その瞬間に何かで顔面を強打した。

「紫庵選手のマグロぉーー!!!」
「『まだ武器あるよ(‾ー‾)』」
「くっ…まさか他に武器が…。」

そう、紫庵はもう一つの武器であるマグロ(硬質ゴム製)を出したのだ。

「な、生ものだと…。」
「『硬質ゴム製です(‾ー‾)』」

そう言うと紫庵はマグロを滅茶苦茶に振るう。
リイフェンもそのクナイで対処する。
しかし、リイフェンのクナイの炎が弱くなりつつある。

「クッ…燃料が尽きたか…。」
「『よしっ!チャンス!』」

紫庵はマグロを振り上げる。
必殺技の体勢だ。
しかし、リイフェンもその炎で最後の攻撃を仕掛ける。

「秘技 紅揚羽」

リイフェンは懐から紙を巻いた石をまくとそれをクナイの炎で火をつけ、紫庵に向けて飛ばしてゆく。

「此処でリイフェン選手の必殺技ぁ!流星のごとく降り注ぐ炎が紫庵選手を襲う!」

大量の炎で逃げ場がなくなってしまう。
絶体絶命の紫庵。
しかし。

「『失せろ!火の粉!』」
「何と、マグロの一振りで炎を弾く!」
「な、何ですって!?」
「『止めだ!』」

一気に間合いを詰め、マグロを振り上げた。

「ウルトラダイナミックえぇ〜っと…ホンマグロォ!!!」

思いっきりマグロを叩きつける紫庵。
その攻撃にリイフェンはダウン。

「勝負アリィ!!!勝者 紫庵選手!決まり手は(略)ホンマグロ!!!」
「『快勝快勝(^▽゜)v』」
「っしゃあ!やったぜ!紫庵!」

喜ぶ紫庵達。
一方、リイフェンは…。

「ロン様…不甲斐ない結果、申し訳ございません…。」
「…リイフェン…いい勝負だったぞ…。」
「ロン様…。」

泣きそうになっていたリイフェンを慰めるロン。
徐々にリイフェンに笑顔が灯る。

「ロン様〜!」
「だが引っ付くな。人前だぞ。」

引っ付かれるロン。
周りの目など気にしないのがリイフェンである。

「(リア充爆発しろ〜)」
「(やめなさい。)」

そう心の中で会話していたレオン達だった。


















その頃、とある場所にて。

「へぇ…やっぱり今回も面白い…。」
「おやおや、藤村。お前が興味持つなんてね。」
「高田か。だって今回は凄いじゃんこれ。」

2人の青年が大会映像が移っているモニターを見ている。
すると、そこに一人の男が現れた。
そう、龍玖だ。

「よぉ、龍玖。どうした?」
「あのお方が戻ってこられましたので報告をしに。」
「あぁ、フランケンか?」
「いい加減異名だけで呼ぶなぁ!!!」

その叫び声と共に出てきたのは大柄で一部が機械化している男だった。

「やぁ、フランケン。戻ってきたんだな。」
「だから異名だけで呼ぶなぁ!俺にはちゃんと『楠木 工事』と言うかっちょええ名前があるんだぁ!」
「別にいいじゃん。君、強くなるために体改造したんでしょ?ならフランケンだよ。」
「貴様ぁ!」
「楠木様、我が基地内部でございます。此処で暴れては。」
「おぉ、うっかりしとったわい。」

龍玖の言葉に落ち着きを取り戻す楠木。

「さて…俺達の出番は何時だ?」
「当分先。だってこの大会が終わったらだもん。」
「終わったら娯楽さ。ファイターや一般人たちが大将の枚鎌様の行いを恐怖で怯えるのさ。強いヤツの悲鳴を聞くのが俺達の楽しみさ。」
「ボコボコにする事か?」
「いや、わざわざ強いやつと戦うわけないよ。最も戦ってもアレだけどね。そもそも君も俺達の事知ってるだろう?強いやつが喧嘩以外での悲鳴を上げているのを聞くのがすきだって事。」
「じゃあ戦わねぇのかよ…しけた野郎だぜ。」

そう雑談を交わす4人。
果たして彼らの目的とは一体…。

〜第26話 完〜