ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
- Re: 気まぐれストリートファイト オリキャラ募集&参照300突破! ( No.83 )
- 日時: 2011/12/22 13:28
- 名前: 青銅 (ID: glXVlHlM)
〜第27話 美しきチャレンジャー〜
「続いての対決は此方!レオン・アルファード選手VSルイ・ソーニエール選手!」
「遂に出番ですね〜兄貴。」
「アァ…遂に来たけど…アイツかぁ。」
「『知り合いっすか?』」
「まぁな、昔争った仲だ。そんじゃ行って来る。」
舞台に上がるレオン。
「さぁさぁ今回のカードは炎よりも、真夏よりも、そして太陽よりも熱く輝く男!イタリア代表!烈火の獅子 レオン・アルファード選手!」
「よっしゃ!いくぜ!」
「対するはソーニエール財閥の御曹司であり、何よりも美しく華麗な戦いを魅せる男!フランス代表!白銀の薔薇 ルイ・ソーニエール選手!」
「ふふっ、相変わらず熱いね。レオン君。」
「ったくだぜ…お前も相変わらず気取った態度とってるな…。」
「言ってくれるじゃないか。仮にも僕はソーニエール財閥御曹司…あれからさらに強くなったのさ。」
そう言うと腰に下げていたレイピアを抜く。
「それでは開始です!レディーファイト!」
「はっ!」
合図と同時にルイのレイピアがレオンを襲う。
レオンはそれを回避すると得意のラッシュを仕掛けた。
しかし、ルイはレイピアだけでなく足技も駆使して連撃を繰り出す。
「ちっ、何つうラッシュだ!」
「僕がフェンシングとサバット(フランス式キックボクシング)、そしてピストル射撃の世界ジュニア級チャンピオンと言うのを忘れたかい?」
「そういえばな…。」
そう言ううちにラッシュは激しくなるが腕2本のレオンと違い、足も混ぜているルイが押し始めている。
そしてルイの強烈なシャッセ(サイドキック)をクリーンヒットしてしまう。
「決まったぁ!ルイ選手のシャッセ!」
「どうだい?」
「イテテ…やっぱり強ぇな…だけどよぉ!」
レオンも負けじとルイの腹部目掛けてボディブローを放った。
「うっ…!君も相変わらずいいパンチをしてるね…。」
「まだまだいくぞぉ!四六拳!」
得意のラッシュ攻撃を仕掛けるレオン。
しかし、ルイはそのリーチの長い蹴りとレイピアで接近をさせない。
「どうだい?接近できないだろ?」
「ちっ!なんてリーチ誇りやがる!」
「甘い甘い…フェッテ!」
ルイは隙を突いて回し蹴りを喰らわせた。
「おぅ!?」
「クゥドゥピェバ!ディレクト!」
摺り蹴りからストレートのコンボを放つ。
まともに喰らったレオンはダウンを喫する。
しかし、それで負けるほどのレオンではない。
すぐさま起き上がると接近してもう一度得意の四六拳の構えだ。
「甘いね…ルミーズ!」
ルイは得意のレイピアの突き連発で接近を阻止する構え。
しかし、レオンはそれを無理やり突破すると四六拳を無理やり命中させる。
「なっ!?」
「フェニッシュ!!!連環体!そして六合拳!」
ルイの顎目掛けてトーキックを放つレオン。
そして顔面目掛けて渾身のストレートを放った。
「っしゃあ!どうだ!」
3発の必殺技を喰らってダウンを喫したルイ。
だが、ルイは起き上がる。
先ほどとの形相を変えながら。
「…忘れてたぜ…。」
「レオン君…よくも僕の顔を傷物にしてくれたね…。」
「おーっと、此処でルイ選手の形相が変わったぁ!」
「許さないよ…!」
此処でルイはレイピアを構え、先ほどよりも速く突きを放つ。
レオンは紙一重ながらも回避して行き、接近。
しかし、ルイはジャブでレオンを怯ませ、その胸倉を掴んだ。
「はぁっ!」
「此処でルイ選手!柔道の払い腰だぁ!」
鮮やかな動きで投げた後、腕挫十字固めを繰り出す。
「そして関節技に移行!しかし、華麗な技がメインのルイ選手が柔道を使うなんて意外ですね解説の累加さん。」
「そうでも無いよ。柔道の競技人口はフランスが1位を占めてるんだから。」
「えっ?そうなんですか?」
「そうよ。日本のスポーツは外国人人気が凄いんだから。」
豆知識を語る実況席。
一方、ギリギリとレオンの関節を締めて行くルイ。
「僕はあれから柔道のフランス王者にも輝いたのさ…どうだい…王者が繰り出す関節技は…。」
「イテテ…なんてパワーだ…!」
苦痛の表情を見せるレオン。
「(この場面デジャヴアルよ…。)」
観客席でそう思っている者もいた。
だがレオンは諦めない。
自身の右腕に渾身の力を込めた。
「喰らえ!六合拳!」
「うぐっ!」
ダメージで手を離すルイ。
その隙に脱出するレオンはすぐさま立ち上がる。
「いくぞぉ!岳飛流星拳!!!」
「くっ…スウィング!!!」
渾身のパンチが両者の顔を捉えた。
そして両者同時ダウンする。
「おーっと!両者ダウン!引き分けか!?」
そう小五郎が言ったとき、片方が立ち上がった。
その立ち上がった男とは…。
「勝負アリィ!!!勝者、レオン選手!決まり手は岳飛流星拳!」
「っしゃぁ!!!」
立ち上がったのはレオンだった。
レオンは勝利したのだ。
「おい、ルイ。」
「くっ…ボクは負けたのか…。」
「バカいうな。こちとら負けに近かったんだ。あと少しでお前が勝っていたんだぜ。」
「そうか…だけど負けは負けさ…いつか君を負かしてあげるよ。」
「何時でも相手になるぜ!」
そして舞台から去っていったルイ。
レオンも客席に戻る。
「よぉ、帰ってきたぜ。」
「お疲れです。」
客席に戻ったレオンは試合前と変わらない表情で次の試合の観戦に望んだ。
「続いてのカードは山島健吾選手VSジョン・カダル選手!」
「…まずくねぇか?」
「あの人に託しましょう…。」
完全に心配モードのレオン達。
はてさて、どうなる事なのか。
〜第27話 完〜