ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: Closed Fate ( No.4 )
日時: 2011/05/02 22:34
名前: X4 ◆DnM7GZ7i7Q (ID: BL8fZ.Pl)
参照: 町の東側で必死に応戦するテンペラー大佐は紛れも無く死亡フラグ



Vol:2




「アルファ部隊はまだか! バリケードも長くは持たない! アルファ部隊が来ないと全滅も時間の問題だ、早く、早くしろ!!」
バリケードの後ろで必死に応戦する中、戦いながら声を荒らげる男が居た。

「テンペラー大佐! もう弾がありません!」
次々に死んでいく隊員の中、弾切れを告げる兵士。
近づく怪物の姿ではなく、弾薬に気を取られ、死んでしまった。

「クソッ! 俺一人か!? ああいいさ、俺一人でもやってやる! 応援が来るまで俺が持ちこたえる!」
必死に喋るものの、受け答えする隊員は残念ながら存在しない。
隊員ではなく、死体という別のものに変わっている。
後ろから段々と足音が聞こえてて来るが、テンペラーは怪物を倒す事にしか集中していないせいか、まったく聴こえてないようだ。

「テンペラー大佐、テンペラー大佐? アルファ部隊到着致しました。」
「……な、なんだ。 脅かすな。 早く怪物を倒す事に集中しろ、敵が集まってきている。」

「排除優先。 とにかく撃ちまくれ! 撃ちまくるんだ! 弾薬は腐るほどある、さっさと撃て!」