ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 桜と友情〜壊れるまでのカウントダウン〜 ( No.10 )
日時: 2011/05/06 10:33
名前: かりん ◆SVvO/z.cC. (ID: ueXHoJNS)

第3話

「じゃあ埋めよっか」

愛が手紙を引っ張り出し言った。

「そうだね」

わたしも手紙を出す。

「じゃあ俺らはあっちのほうで」

進が友桜の幹を半周ほど周ったところへいった。

「お、おい。待てよ」

麗辞があせったようにあとを追う。

わたしたちはその様子を見て顔を見合わせ笑った。

「じゃあこの辺に埋める?」

わたしは愛が指差した部分を見て大きくうなずいた。

「じゃあここにしよっか」

愛とわたしは手で掘り出した。

直径10㎝深さ20㎝ほどの穴を。

「あれ?これなんだろ?」

愛が不思議そうに1枚の紙切れを出した。

「きっと前の人のだよ」

「そうだね」

そしてわたしたちは手紙を埋めお願いした。

(ずっと愛と親友でいられますように)

(ずっと花梨と親友でいられますように)

2人でそう願った。

こんな生活が永遠に続くと思ってた。

でも、あいつが来てから、どんどん崩れていった。

第3話オワリ