ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

Re: 桜と友情〜壊れるまでのカウントダウン〜 ( No.27 )
日時: 2011/06/01 16:11
名前: かりん ◆SVvO/z.cC. (ID: ueXHoJNS)

第12話

校長室

「失礼致します」

わたしは挨拶をして校長室へ入った。

校長先生はにこやかな顔をした、初老の女の人だ。

「あらあら。どうかしました?」

「三宅零さんの事について知りたいんですが」

わたしは本にあった記事を見せながら言った。

「……」

先生は厳しい顔をしたが、すぐに話し始めた。

「零さんはね……あの、友桜で首をつったの」

先生は友桜が見える窓を指差し、言った。

あれ?友桜で首をつったんなら……なんで新聞に載らなかったの?

「でも、不思議なことに、零さんの遺体は埋まっていたの」

「え?」

わたしはおどろいた。

だって、零の遺体が埋まってたなんて。

「それからよ。友桜の伝説が出来上がったのは……でもね、不思議なことに、二人は……」

先生はそこで言葉を切り、それっきり何も言わなかった。

「二人はどうなるんですか?」

わたしは先生に訪ねた。

でも、先生の言葉は冷たいものだった。

「これ以上は聞かないほうがいい!さっさと出て行きなさい」

わたしはその言葉に押され、おとなしく、外へ出た。

第12話オワリ